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英才教育
【調教 官能小説】

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夢のあと-2

登校前、玄関先で靴を履いていると、美雪が見送りに来る。
「気を付けて行ってらっしゃい(笑)」
「あぁぁ行ってくる」
「行ってきますママ」

美雪に衛はキスをして玄関を出る、美波も美雪ママにキスして続いた。

美波はエレベーターからエントランスまでは、衛の腕を組んで歩く。
マンションを出ると、並んで歩くが、腕を組んだりイチャイチャしたりしない、周りの学生と
同じなのだ、美波は、上品で成績優秀の目立つ学校を代表する女子生徒の一人だ。

衛も美波と変わらず、成績優秀で学校からすると、代表の一人だが、社交的でない為、
目立つ存在ではない。自分から目立たない様にしているのだ。
目立たない様にとは言っても、いつも美波を連れているんだ、本人が思うより、周りには
目立っている。

登校途中などに、後輩や先輩の女子から手紙など、告白などされる事は結構多い。
美波の存在は、もう女子からすると衛の影の様で気にならないのだ。

他の男子が、美波の隣の衛が気にならないのと、同じだ。


しかし、今日は美波も気になる、圧の強い女子が衛の前に現れた。
二人の歩く前に立ち、真っ直ぐ立って深々と頭を下げ、
「おはようございます青山先輩」
「おはよう」
「私、1年A組の葉山香織です」
「2年A組の青山衛です」
「昼休みに中庭で聞いて欲しいお話があるのです」
「そうなんだ」
「お時間よろしいですか?」
「そうだね、なら昼休みに話を聞こうか」
「よろしくお願いします」
彼女は頭を下げると、校舎に向かって走って行った。

「随分と可愛らしい子だな(笑)」
「そうねお嬢様のようね」
美波とは全くタイプの違う、ショートのアイドル顔なのだ、甘えん坊風に見えて、
あれだけしっかり話すんだ、意志は強いんだろう。

美波はキケンな匂いを彼女に感じた、可愛いとかスタイルが良いとかじゃない、
挨拶し名乗り、待ち合わせ場所や時間を確認し、去って行く。
衛を極力邪魔せず、約束して去る。もし・・・ならキケン。
美波は、同類の匂いを微かに感じたのだ。

「私はお昼は学食におります」
美波はそれだけを衛に伝えた。

久しぶりの朝の告白シーンに、2年の教室は噂話で、盛り上がっていた。
顔には出さないが美波と、衛を崇拝するM女の集まりの女子が不機嫌だった。


美波は最近衛と近すぎて感じにくい、S男のフェロモンがM女を引き付けるのか?
当たり前すぎて判らなかった。

美波は衛信仰者に休み時間、聞いてみた。
「衛ちゃんって最近変わった?」
「美波さんは毎日衛さまの側にいるから感じないのかも知れませんが」
「正直、側で見ているだけで濡れます」
耳元で小声で話してくれた。
周りの女子もうんうん頷いていた。

「全身から男のフェロモンが出まくりですよ(笑)」
「そんなに凄いかなぁ〜」
「感じないのは美波さんと他の女子ですよ」
「M女はみんな感じて濡れていますね(笑)」
「M女が感じるフエロモンかぁ〜」
「牝がオスのフェロモンに反応するのは普通ですよ」
流石M女の集団だ、説明もM女らしい(笑)。

「朝の衛さまに話していた子、何だったんですか?」
「話があるから昼休みに中庭で会いたいと言っていたわね」
「美波さん許可したんですか?」
「衛ちゃんの話だし、私が口を挟めないわよ」
「そんな出しゃばったマネ女が出来ませんよね」
あぁぁ話が合う子はやはりM女なんだなぁ〜と美波は思った。

彼女たち衛信者の仲間ウチでは、要注意人物として注目されていたみたいで、確認はしていないが、
M女で間違いないとの事だ。

美波は次の休み時間に、衛の意見を聞いて見たくなった。

「衛ちゃん朝の件、衛ちゃん信者の彼女たちと勝手に話しました。」
「ああぁぁシスターズなぁ」
「彼女たち、シスターズと言うんですか?」
「私に支配されたいM女集団だろ」
「6名で結成したと承諾が欲しいと挨拶に来たぞ(笑)」
「そうなのですね知らなかった」
「同好会の様なものだと言っていたぞ」
「それでセックスしたのですか?」
「ばぁ〜か、私の女予備軍として恥ずかしい行動はするなと言って、一人一人抱きしめただけだ」
「そうですか(笑)」
「それが聞きたかったのか?」
「違います朝の子をどう思ったのか聞きたかったんです」
「香織かぁ〜完全に美波や美雪と同じ匂いのするMだな」
衛ちゃんは簡単に言った。

「私やママと同じ?」
「あぁぁM女は匂いで美波も判ったんだろ?」
「ええ・・でも・・・」
「キケンだと感じたのかぁ〜」
「そうです」
「美波や美雪と同じ匂いと言っただろ」
「M女の匂いじゃなく、好きなM女の匂いだったんだよ」
「どう言う事ですか?」
「M女が匂いで判るだけでなく、相性が良いM女かまで匂いで嗅ぎ分けられるんだよ」
「衛ちゃんの女に昇格する可能性が高いと言う事ですね」
「あぁぁそうだなだから美波はキケンと感じたんだろ?」
「第一印象は合格だったと・・・」
「あぁぁだから、話を聞いて見たくなった」

美波は衛の話を聞いて、美雪に感じた嫉妬みたいな感情が彼女に沸き上がり、
堪らなく興奮した。
レベルアップしている自分が、瞬時に彼女を判断し、キケンを知らせて居た。
回りくどく、調べるまでもなく、衛ちゃんの女候補が出現しただけなんだと安心した。


昼休みに衛は彼女と話した、休み時間終了間際まで、戻らなかったので、美波からは何も
聞かなかった、妹分が出来ると感じたからだ。

みなみは黙って衛からの報告を待つだけだった。


「美波、お前は先に家に帰って居ろ」
「ハイ」
美波は、マンションへ帰ると、美雪に朝からの出来事を報告し、これから香織さんを
家に連れて来ると思うと伝えた。





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