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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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IT'S YOU-2

何が何だか分からなかった。杏奈は頭を抱えて俯き必死で記憶を辿るが全く思い出せない。杉山とグイグイ酒を飲んで、最後は肩を組んで騒いでいたのは覚えているが、そこから先は煙に包まれたように記憶が遮られていた。

「ねぇ、ここってどこ…?」
「新橋のレンタルルームですよ。」
「レンタルルーム??ラブホじゃないの?」
「新橋にラブホないんで。まぁラブホみたいなもんですよ。」
「新橋って事は、居酒屋からそのままここへ?」
「はい。てか居酒屋、目と鼻の先ですよ。歩いて1分ぐらいす。」
「ちょっと待って…、段々思い出して来た…。お酒飲み過ぎて、終電逃したのよね…」
「はい。」
「で、どうするかって話になって、なって、なってぇ…」
杏奈は自分に都合の悪い事を思い出した。
「わ、私が誘ったんだね…」
杏奈は、深夜の新橋で、「杉山ぁ!やらせろ〜!」と叫んだのを思い出した。そしてやはりここは何だ、レンタルルームです、レンタルルームって何だ、ラブホみたいなトコです、じゃあヤレるの?、ヤレます、じゃあヤろっ!、マジっスか?、マジよマジ!私も溜まってんだから今日は思い切りセックスするわよー!!…そんな会話の記憶が甦った。
(さ、最悪…)
今の現実は自分が招いた結果だと言う事を知り頭を抱える。一度煙が消えると、あとは記憶がスッと蘇る。部屋に入るなり杉山にキスし、自ら積極的に杉山に襲いかかった事を。もう取り返しはつかない。マギーとはいい関係だ。その元彼を自ら誘い肉体関係を結んだなどと、マギーにはもちろん若菜にも言えない。

「す、杉山君…、忘れて…?」
酒の勢いでこうなった事は杉山も分かっているだろう。一夜の夢として忘れて欲しいと思った。
「忘れらんないっスよ…」
「ダメ、お願いだから忘れて…」
「無理なんです…」
そして杏奈にとって衝撃的な言葉が続いた。
「今までだって忘れようとしても忘れられなかった…。ずっとずっと胸の中にいた人とようやく結ばれたのに、忘れられる訳ないじゃないですか…。」
「…ん??」
話が分からなかった。杉山が忘れられない人と、自分とのセックスを忘れる事が、何故関係があるのか分からなかった。が、頭の中が整理されると、杉山の言ってる意味がようやく分かった。
「…ん??…はーっ!?な、何それ…!ち、ちょっと待ってよ…」
焦る杏奈。言っちゃダメ、言わないで、言われたら困る言葉を杉山は杏奈に言った。それはようやく胸に抱えた苦しみを解放出来た瞬間でもあった。
「俺の心の中にずっと居たのは、杏奈さんなんです。出会った頃から好きでした。好きで好きで仕方ありませんでした。今でも好きです。この世で1番、好きなんです、杏奈さんが!」
「!?」
予想だにしていなかった言葉に杏奈は言葉を失った。一気に二日酔い気味の頭痛が取れた。そして昨日の記憶が全て戻った。杏奈は昨夜の記憶を辿り始めた。


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