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白百合散る
【熟女/人妻 官能小説】

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百合子2-4

(んぐっ、んぐっ、はぁっ)
「奥さま、とてもよかったですよ、やはり奥さまは最高の女ですね」
(はぁっ、はぁっ、はぁっ、終わったのね。これが最高と言われても・・・)
「お礼にもう一度奥さまを天国へ」
いきなり、秘所をまさぐられ、片方の胸をもまれた。
「えっ、あっ、いやっ、あんっ」
「あれ?奥さま?もう濡れているじゃないですか?おしゃぶりでも感じるんですね」
 陰核をむき、指でこすりあげる。
「あ〜んっ、んっ、そんなことっ、んっ、ないわっ、あっ」
「いや、でも奥さま、ここが、ほら、ほら」
指を奥まで入れられ、中の壁をこすられた秘所は潤いをどんどん増し、クチュクチュと音を出すまでになった。
「いや〜んっ、イジワル言わないで〜、あんっ、あんっ」
もう百合子のツボを知り尽くしたかのように山本は責めあげ、絶頂に追い込んだ。
「あっ、イっ、イっ、イくわっ、あっ、あっ、く〜っ」
拘束していた縄が解かれ、脱力し、椅子から落ちそうな百合子を抱き上げた山本は寝室への階段を上っていった。
「さあ、奥さま、少し休みましょう」
山本の力強い腕の中で小さくこっくりとうなずく百合子だった。ベッドにうつぶせで寝かせた百合子の背中を、山本が慣れない手つきでマッサージをほどこす。これまでの行為で全身を弛緩させた百合子だったが、おのずと体に力が入る。気持ちよいのかよくないのか分からないような揉み方だったが、一生懸命さだけは伝わってきて、下半身にマッサージが及ぶ頃にはまた体中の力が抜けていた。太腿のあたりから指が秘所に近づくと、官能の灯がともりだすが、何度も絶頂を迎えた疲れと気だるさで眠りにはいっていく百合子だった。
数時間後、目覚めた百合子は首から下がひどい筋肉痛になっているのに気づき、自らの運動不足と激しい営みを思い、顔を赤らめゆっくりとのびをした。よく眠ったせいか頭はすっきりしており決して不快な気分ではなかった。
「奥さま、お目覚めですか?」
 寝室の隅にあるちょっとしたバーカウンターでモルトを飲んでいた山本が声をかけた。
「えっ、ええ。ずっといたの?」
「いや、出入りはしておりました。よく眠っておられたので」
「そう」
「さすがに良い酒がありますね。勝手にいただいていますよ」
「いいわよ。主人は飲まないし、貰い物ばかりだわ」
「それは勿体ない、どうですか?奥さまも」
「そうね、あとでいただくわ。先にシャワーを浴びてくるわ」
「そうですか、ではあとで」
百合子はガウンをはおり、下着を持ち浴室へ向かった。少し熱めのシャワーで全身を洗い、筋肉痛と縄目の残る手足に複雑な思いをしたが、高揚した気持ちで寝室に戻った。
「まずはビールでいいですか?」
「ええ」
冷蔵庫からビールを取り出し栓を抜き、小ぶりなクリスタルのグラスに注いだ。部屋の隅のレコードからは百合子のお気に入りのクラシックがかかっていた。
「乾杯、奥さま」
「・・・・・」
無言でいっきに飲み干し、山本が再び注ぐしぐさを眺めた。気がつけばカウンターの上にはナッツ、果物、チョコレートなどちょっとしたおつまみが用意されていた。さらにグラスを空け、また注がれるということを何度か繰り返した。山本はその間もモルトを苦い瞳をしてクイっと飲んでいた。まるで人生を飲み干すかのように。言葉を交わすことなく飲んでいたが、ホロホロと酔った百合子は声をかけた。
「わたしにもそれ、いただける?」
「えっ、ええもちろん。水で割りますか?」
「あなたと同じでいいわ」
「はい」
ロックグラスに氷を入れ、トクトクと五分目まで注ぐ。コースターに乗せ、百合子の前にグラスを滑らせる。儀式をみているようだった。
「ありがとう」
(クッ、何これ。こんなきついものを飲んでいるの?)
 冷たいものなのに喉を通っていくと熱いものに感じられてしまうのだった。しかし、平静を保った百合子はナッツを食べながら飲み干した。
「実はチョコレートとも合うんですよ、もう一杯いかがです?」
味にも慣れ、急速に酔いも回ってきた百合子はこっくりとうなずいた。勧められるままチョコレートもかじり、杯を重ねていく。音楽と山本のしぐさ、声の響きにも魅入られた百合子はまさにこの状況に酔いしれてしまったようだった。
「お強いですね。でもそろそろおやめになったほうが」
「まだ飲めるわ、せっかくいい気持ちになってきたところよ」
「あとから効いてきますから。それに今からは・・・」
「今からはなによ」
山本は百合子の肩を抱き寄せながら唇を重ねる。酔っている百合子は抵抗もせず、トロンとした瞳を少し上に向け山本を受け入れる。肩を強く抱かれ、激しく舌を絡めとられると体中がジーンと痺れたようになってしまった。長い口づけのあと、持ち上げられベッドへ運ばれた。ベッドの中でも貪るような口づけは続き、ついつい体をくねらせてしまう百合子だった。
ガウンの紐が解かれ、黄色の下着が現れると、その上から山本の愛撫が始まった。いとも簡単に胸の先端をみつけた山本の指がその周りに円を描く。
「あっ、あっ、んっ」
時折腰への曲線を手でさすり、また先端への愛撫が続く。
「あっ、あんっ、あんっ、んっ」
パンティの上から秘所に触れられたときにはもう、自身の泉があふれているのを感じてしまっていた。
「いやん、あっ、うっ、あっ、んっ」
ガウンに続き、ブラジャー、パンティと脱がした山本は自身もすべてを脱ぎ、百合子の上に覆いかぶさり、また口づけを求めた。


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