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白百合散る
【熟女/人妻 官能小説】

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百合子2-3

がっくりと頭をうなだれる百合子の顔を、ゆっくりと持ち上げ、唇を重ねる。涙がつたわったのか百合子の唇はしょっぱかった。
椅子にしばりつけられたま、百合子はもう一度絶頂まで登らされた。意思とはうらはらに快感を求める体は今までの自分ではないようだった。こんな感覚はかつて経験したことはなく、女としての悦びを教えられた体は、今何が触れても反応してしまうほど敏感になっていた。
身動きできないようにされていても、決して怖くはなく、時折山本が求めてくる口づけには激しい愛が感じられた。頭では山本を拒絶しなくては、と考えるのだが、その熱く百合子の愛情を求めてくるような口づけ、一見イジワルをしているようだが、一番の快感を与えてくれるかのような手のこんだ愛撫は、体だけでなく心までも変え始めていた。
(こんな愛情表現もあるのだろうか)
 夫との夜はめっきりなくなっていた。以前に求められたときも、自分だけが果てて勝手に寝てしまうという淡白なものだった。もう女としての盛りは過ぎているということを実感し少し悲しく思い始めていたのに、山本は熱烈にわたしを求めている、女として求めてきている。憎む気持ちが薄れてきている自分に気がついた。
「奥さま、そろそろ私めも楽しませてもらっていいでしょうか?」
「・・・・・どういう意味?」
「いえいえ、私は奥さまの体に触れ、口づけをするだけでも充分なんですが、なにせこれも男の生理現象でして」
ズボンの上からでも分かるほど山本の股間は膨張していた。
「いやって言ってもするんでしょ?」
もう抵抗する気力は失いつつあったが、精一杯の憎まれ口をきいた。
「いや、はい、いやあのできれば望まれてしたいものだと」
「いやよっ、そんなこと聞かれて誰がいいわって言うのよ!聞かずにするもんだわっ」
つい助け舟をだしてしまう。
「そうですか、では奥さま、遠慮なく」
山本は着ているものを脱ぎ、椅子にしばられたままの百合子の前に立った。少し左に曲がっていたが、力いっぱい膨らんだ怒張が百合子の目の前にそびえたった。
(お、大きい)
 今まで夫のものしか見たことのない百合子は少し吃驚した。
「奥さま、昨日からずっとこうなんですよ。一度鎮めてもらいましょうか」
右手で百合子の唇の前にその先端を誘導する。
「えっ?」
 口淫など数えるほどしか経験のない百合子はうろたえて後ろへのけぞった。
「奥さま?さあ早く」
「えっ?まさか口で?口でしろっていうの?」
「そうですよ、奥さま」
「あのっ、あのっ、縄をといてベッドで普通にしましょうよ、お願いっ」
「ダメです、今それをしたら私はすぐに果ててしまう。それほどの状態なんです。それでは奥さまを満足させられない。とりあえず一度果てておきたいんです」
「私は充分満足したから、早くても大丈夫だから、ねっ、お願いっ」
「ダメです、私は奥さまの口も自分のものにしたい」
 少し興奮したような山本はもどかしさもおぼえたのか、百合子の胸のチェリーを人差し指と中指でつまみ、親指でその先端を弄びはじめた。
「あっ、あっ、んっ」
少しばかり忘れていた淫靡なうずきが再び百合子の体を襲い、甘い吐息を漏らした。
「んっ、んぐっ」
 少し開いた百合子の唇を、山本の怒張は半ば強引に割って入っていった。
「あ〜、奥さま、奥さまの口の中は温かくて気持ちいいですよ」
チェリーを弄んでいた手は百合子の髪の毛を軽くつかみ、腰をゆっくりと律動させた。
(えっ、なに?この感触は?)
「んふっ、んふっ、んっ」
「あ〜、んー、おっ、これは気持ちいいですよ、奥さま」
だんだんリズムに慣れ少し余裕のできた百合子は、こうなったら早く終わらせようと、舌をピストンする怒張にときおり絡めた。
「時々歯が当たるのが慣れてないようで新鮮ですよ、奥さま」
(歯が当たっちゃいけないんだ)
 注意しながら、舌の動きをリズムに合わせて活発にした。
髪の毛をつかむ手に力が加わる。律動のリズムもどんどん速くなっていく。
「奥さまっ、もうっ、もうイきますよ」
百合子は口の中でどんどん膨張するモノに驚きながら、山本の動きに逆らわないようそのときを待つ。
「あ〜、くっ、くっ、ん〜んっ、あぁ」
ドクドクと百合子の口内に注ぎ込まれる白濁色の液体。喉の奥まで届きそうなところまでその液体は侵入した。
「んぐっ、ぐっ、んっ、んっ」
 否応なく飲み込まざるをえない。まだ山本は律動を続けていて、そうしないと息ができないのだ。
(はやくっ、はやく抜いてっ)
しかし、山本はその余韻を楽しむかのようにゆっくりと百合子の口を犯し続けた。
「あー、奥さま、もう少しだけこのままでっ」
怒張の大きさは小さくなり、律動のリズムもゆっくりとなったので余裕を取り戻した百合子は、丁寧に舌を絡めながら、まるでふき取ってあげるかのように強く吸引した。
「あっ、あー、奥さま、それとてもいいですよ、んっ、んっ」
どこに残っていたのかという液体がまた放出された。
「あー、もういいですよ、奥さま」
山本はようやく百合子の口から引き抜いた。口内に残った液体をどうしようか判断に迷った百合子だったが、勢いで飲み込むことにした。


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