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白百合散る
【熟女/人妻 官能小説】

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百合子1-1

百合子は一糸まとわぬ姿にされ、長時間寝室のベッドにころがされていた。いや正確に言えば縄をかけられていたので一糸まとわぬ姿ではなかったが。
「あっ、あっ、ん〜」
百合子はこみ上げる情感に身悶えながら、必死でそれと闘っていた。ともすれば、頭の中はいやらしいことばかりになりそうなのを、良家のプライドが押し戻そうとしていた。
(あぅっ、このままではおかしくなってしまう)
百合子はちがうことを考えようとするのだが、股間のうずきがそれを許さない。身悶えて体を動かすたびに、股縄が敏感な部分を刺激してさらに情感が押し寄せる。さりとて絶頂にたどりつくことはできず、悶々とするのをさっきから続けているのだ。
どれだけ時間がたったのだろう。もう百合子の意識は絶頂をむかえたいということしかなかった。
(お願い、誰かわたしを、わたしを、あぁっ)
ガチャッ
「奥さま、ただいま帰りました」
「あぁっ、はっ、はっ、あっ」
「フフフッ、奥さま、お気づきになりませんか?ただいま帰りましたよ」
「あぁ、お願い、お願い、早く、早くぅ〜」
「早く、何ですか?」
「あぁ、早く縄をといて」
少し正気を取り戻した百合子はそう言った。本当は、早く絶頂にたどりつきたかったのだが。
「あれっ?お気に召しませんか、奥さま?それにしては悩ましいお声を出してらっしゃいましたが?クククッ」
「ちっ、ちがうのっ、ちがうのっ、そんなことないわっ、そ、そう、お手洗いに行きたいのよ、だからお願い、縄をといて」
「へぇーそうですか、生理現象じゃしょうがないですね。では、最低限といてあげましょう」
百合子の右手と股の縄をゆるめ、他が自由にならないよう縛りなおした。そして百合子の体を持ち上げ、同じ階の手洗いに向かった。
「ちょっと、まさかこの状態でお手洗いに連れていくつもりじゃないでしょうね」
「そうですよ、これなら用は足せるでしょ?」
「ねぇ、お願い、そんな恥ずかしい真似させないで」
「大丈夫ですよ、奥さまを個室にご案内したら私は外に出ますから」
股縄が外れたとはいえ、体の奥から湧き上がるうずきが治まらない状態の百合子はもうさしたる抵抗の言葉も発せず、山本に従うしかなかった。
「じゃあ私はいったん寝室に戻りますから。あとでお迎えに参りますよ、奥さま」
(この体をなんとかしないと)
百合子は水を右手ですくい、媚薬が塗られたところを洗おうと試みた。
(あっ、はうっ)
右手の動きが秘所を刺激して、ツーンとした感覚が脳髄まで届いたかのようだった。
(ん〜っ、はっ、はっ、あぁ〜)
もう止まらない、百合子は自らのその細く長い上品な指で、奥をかきまぜ、陰核をつまみ、こすり、激しく動かした。
(あぁ〜、あっ、あっ、イッちゃう、イクッ、イクぅ〜)
縄で自由ではない下半身が、ビクビクッと痙攣し、百合子は登りつめた。長きにわたって求め続けた絶頂だった。
(ふぅー、はぁ、はぁ)
下半身はダルく、まだ股間のうずきは続いているものの、とりあえず飢餓的状況からは抜け出した。
トントンッ
「奥さま?もうよろしいですか?」
「よくないわっ、失礼ね、恥を知りなさい。女性のお手洗いを催促するなんて」
強がるだけの平常心を取り戻しつつあった。
「はははっ、奥さまこそそんなところで自慰行為をするなんて恥ずかしくないんですか?」
「なっ、なんですって、そんなことしていません」
「私にはわかるんですよ、クククッ。さあ、とりあえず気が済んだでしょう?カギを開けてください」
「なにバカなことを言っているの?まだよ、ちょっと気分が悪いの」
「おとなしくお願いしているうちに開けないと、壊してでも開けますよ」
「わっ、わかったわ」
百合子を抱き、寝室に戻った山本はそれまでと同じように百合子に縄をほどこした。
「さぁ奥さま、効果が薄れてきているようですから、もう一度塗りますよ」
小瓶からクリームをたっぷりと手に取った。
「いやぁ、いやっ、それだけはっ、それだけはお願いっ、やめてっ」
「そのお願いはきけませんなぁ、だって奥さまはまだ私のことを拒んでおられる」
「そ、そんなことないわっ、もうあきらめているわ、好きにしてちょうだい」
「その、あきらめる、って言葉に表れてますよ」
問答無用で秘所に媚薬を塗りこむ。
「あっ、いやっ、それは言葉のアヤよっ、ちがうのっ」
「ちがわない、奥さまはまだ本心から私を受け入れようとはしていない、私にはわかる」
「いやっ、いやっ、これいやなのっ、あっ、あうぅ〜」
一度絶頂をむかえてしまった百合子の体は、もうそれを望んでおさえきれない。
「あっ、あっ、ん〜、んっ」
「んっ、んっ、あうっ」
「はぁっ、はぁっ、お願いっ、お願いっ」
「ん〜?どうして欲しいんですか、奥さま?」
「んっ、んっ、お願い、何も聞かないで、んっ、私を、私をっ」
「ははっ、まだプライドでイカせてって言えないんですね、奥さま」
「あっ、んっ、んっ、お願い、イジワルしないでっ」
「ダメですよ、ちゃんとイカせてってお願いしてくれないと。また私は出かけてしまいますよ」
「あぁっ、いやっ、いやっ、言うから、言いますから、お願いっ」
「フフフッ、はい、わかりました。どうぞっ」
「イカせて」
「えっ、声が小さくて聞こえないなぁ」
「あぁー、イカせてっ。イカせてぇーっ」


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