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美少女 羞恥徹底
【学園物 官能小説】

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疎外-2

 通学路の途上でも、学校に着いても、まだ昨日の悪夢は覚めやらない。友達から声をかけられても、ずっと上の空。どうにか挨拶を返してやり過ごすのがやっとだった。授業にも集中できず、数学の時間に当てられたとき、優等生の彼女なら楽々解けるはずの基本問題をひどく間違えて、先生にもクラスメートたちにも驚かれた。

「ちょっと、嘘でしょ? 長橋さんが宿題を忘れるなんて」
 漢字の宿題が出ていたが、昨晩、とても宿題なんてできる状態ではなかった。それで担任でもある国語の高田先生も信じられない様子だったが、それでもきつく叱られはしなかったのは、日頃の優等生ぶりゆえだろう。

「今日の恵理子ってヘンよ。何かあったの?」
「いや、別に……」
「気分が悪いなら、保健室に行ったら?」
「そういうわけじゃないから……」
 何か様子がおかしいのに気づいて、いちばんの仲良しの松谷ゆかりのほか、何人もの友達が心配して訊いてきた。でも親友にだってあんな出来事を話せるわけがなかった。休み時間、無邪気に快活にふるまう同級生たちを見て、自分だけが別の世界に来てしまったような思いにもかられた。

 どうして、私だけがこんなことになってしまったの?

 その日の放課後にも呼び出しがかかるのではないかとおびえて、彼女は美術部の活動中もろくに絵を描けずにいた。絵筆をとり落として、危うく制服を汚すところだった。顧問の上阪先生にも心配された。

 とりあえずは数日たっても何事もなかった。彼女も少しは落ち着きと明るさを取り戻していった。学校生活でも授業や友達との会話ぐらいは、少なくとも表面的には、以前とさほど変わらない振る舞いをできるようになった。

 でも家でお風呂に入るたびに、無毛の恥部を見て、あのときの辱めが思い出されてしまう。剃られたのではなく毛根から抜かれたのだから、数日ぐらいでは全くのツルツルのままなのだ。
 お手洗いの時は努めて下半身を見ないようにするけど、お風呂の時はどうしようもないわ……。

 その後もしばらく沼口からの連絡はなかった。恥毛がふたたび芽を出したのはあれから半月以上過ぎてからだったが、沼口に言われた通り、きれいに剃り落とした。呼び出されたとき、違反をとがめられたらどうなるかと思うと、そうするしかなかった。
 ちょうどそれに合わせるように、沼口から呼び出しがかかった。


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