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美少女 羞恥徹底
【学園物 官能小説】

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疎外-1

 人目を避けてか、恵理子はわざわざ隣町の駅まで沼口の車で送られ、さっきの3万円に加えて、電車代を渡された。日が落ちていく空の方角に走り去っていく沼口の車を見やると、彼女はようやく解放感をかみしめた。

 やっと、終わった……。
 これで済んだわけではないとは知りつつも、ともかくも度重なる辱めは今は終わったのだ。

 親が心配するような時間になる前には、帰された。安堵とともに、ぐったりとなった。駅構内に入ると、彼女はホームの空いているベンチを見つけて、身を投げ出すように腰を下ろした。
 電車はすぐに到着したが、虚ろな気持ちに疲れたからだが動かず、最初の一本は乗り損ねた。各駅しか止まらないこの駅で、他の利用客には奇妙に映ったかもしれない。
 次に来た電車になんとか乗ったが、その中でも、最寄り駅に着いてからの家路でも、彼女はずっと放心状態のままだった。もし途中で友達に会って声を掛けられたらどう応じようかと気になったが、誰とも会わなかった。

 秋の夕暮れの中の家路は、ずいぶんと長く感じられた。心身ともに疲弊した身で、恵理子はやっとのことで家までたどり着いた。
 彼女にとってこの世でいちばん安全な場所。その中に入るなり、今日受けた数々の辱めがいやでも思い出されて、恵理子はリビングのソファの上で泣き崩れた。

 あぁぁぁーーーん!!
 灯りもつけない静かな部屋の中で、少女の泣き声だけが夕闇に吸い込まれていく。

 彼女の家族は父親も母親もフルタイムで働いているし、高校生の兄もサッカー部の練習と遠距離通学で帰りは遅めだから、この時間に帰ってもあと1時間は他に誰もいない。それで人目をはばからずに泣けるのは、まだ良かったのかもしれない。

 後から帰宅した家族に対しては、ひとり胸のうちに秘めて、何事もなかったようにふるまうしかなかった。

 言えない。あんな恥ずかしいことをされたなんて、絶対に言えない……。
 両親が聞いたらどれほどショックを受けるかわからないし、もしその話を聞いて激高して下手に動いたら大変なことになりかねない。

 彼女はいつもの団欒にも加わらず、早々と自室にこもった。けれども机に向かっても、ただ虚ろなままで何もできない。
 ベッドに就いても、あの恥辱が頭を離れず、なかなか眠れなかった。あまつさえ、夢の中でも沼口からの辱めは繰り返された。実際に起きたこととは違って、本当に犯されそうにまでなった。真夜中にそれで何度も飛び起きた。

 ひゃあああっ!
 思わず悲鳴をあげてしまったこともあり、それで別室で寝ている両親や兄が起きはしないかと心配になった。

 だからこそむしろ、翌朝に目が覚めたとき、あれは全部夢の中のことだったような気もした。見るのも忌まわしい悪夢でも、夢だったらどれほどいいだろう。
 お願い、どうか悪い夢であって……。

 だがパジャマから着替えるときに下着の内側に目をやってみると、やはり、昨日まで生えていた叢は跡形もなかった。辱めの象徴ともいうべき更地の下半身は、出来事が夢まぼろしなどではなかったことを非情にも物語っていた。

 そんな……やっぱり、あれは本当にあったことだったんだ。
昨日までのように早朝に公園を歩くことも、とてもできはしなかった。彼女の習慣を知る家族には、ちょっと気が乗らないと、ごまかしておいた。


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