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香澄の本性
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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家族旅行での出来事 夫婦交換 1-8

確かに、和服姿というのは、男にとって、
日常から離れた、何かしら特別な雰囲気を感じるものらしい。
特に、香澄には和装の趣味はないので、あまり和服など着たことはない。
夫にとって、史恵の着物姿は新鮮であり、好奇の対象となるのは仕方ないだろう。
(史恵はもう着物を脱いでしまったけれど……。
 うちの人、まさか、
 もう一度着て、改めて脱がさせてくれなんて言わないでしょうね。)
香澄はそう思って夫の行動を見守った。

しかし、雅和の頭の中に、もう着物のことはないようで、
その目は史恵の乳房から股間を凝視していた。

(よかったのか、悪かったのか……。
 でも、史恵って、きっと、あの人が、
 今までに経験したことのないタイプの女性だわ。
 それにしてもじっくり見すぎよね。
 麗子さんと比べているのかしら。それともわたし?)

「やはり気になるものですか?」
哲郎は香澄の肩に手をそっと置くと、そのまま香澄の横に座った。
「そういう哲郎さんこそ……。あ、名前で呼んでいいんですよね?」
「ええ。仕事はもう終わりましたからね。今はプライベートな時間です。
 それに、史恵の亭主であると同時に、一人の男です。」
「あら。史恵の亭主、という部分は外さないんですか?」
「香澄さん次第ですよ。」
「わたし次第?」
「ええ。
 史恵の亭主に抱かれる方が刺激的なのか、
 それとも、初対面の、見知らぬ一人の男に抱かれた方が刺激的なのか。」

哲郎はそう言うと、香澄の頬にそっとキスをした。
香澄は哲郎のされるがままになりながら、夫の様子を見ていた。

すると雅和は、史恵の身体の隅々まで凝視した後、
いきなり立ち上がると、そのまま史恵を抱き寄せたのだ。
「史恵さん。」
「どうしました?雅和さん。」
「史恵さんの身体、もっとよく見せていただけませんか?」
「ねえ。敬語はやめません?
 そんな言葉づかいをされると、わたしも旅館の女将の戻ってしまいますわ。」
「なるほど。じゃあ、こういう話し方を続けさせてください。
 ボクは、自分の妻の、高校時代の同級生で、
 この旅館の女将をしている史恵さんを抱きたいから。」
「あら。だったらわたしも、その立場で抱かれないとダメかしら。」
「いえ。どちらでも……いや、どう思われようと、史恵さんの自由ですよ。」
「じゃあ、わたしは旅館の女将の立場は捨てて、
 香澄の同級生として、あなたに抱かれたいわ。」
「なるほど。やはり、旅館の女将が入ると、仕事になってしまいますか?」
「ええ。そうなると、心の底から楽しめなくなっちゃうの。
 ついつい、お客様と思ってしまうから。」

「そうですか……。せっかくの機会だから、史恵さんの本当の姿を見たいですからね。
 ビジネスライクじゃあ、つまらない。 
 では、あくまでも、香澄の同級生。ボクもそう思うことにします。」
「ええ。その方がわたしも夢中になれそうよ。」

雅和は再び史恵にキスをした。
(あの人って、あんなにキスが好きだったかしら。
 それとも、史恵のこと、好きになった……。
 ああ。でも、その方がジェラシーが……。ああ。ドキドキしてきちゃったわ。)

哲郎のキスは香澄の耳元から首筋へと移っていく。
香澄も時折キスを返しながら、哲郎の下半身を何気なく触り始めた。

夫、雅和の話は続く。
「ねえ。香澄って、どんな子だったの?高校時代。」
「あら。聞いてないの?っていうよりも、そんなに知りたい?」
「ああ。興味はあるよ。
 あいつがいつごろからああなったのか、その原因は何だったのか。」
「それを知ってどうするつもり?」
「どうするつもり?どうもしないさ。
 ただ、きっと刺激的な話が多いんじゃないかと思ってね。」
「じゃあ、香澄があんな風になったのは、高校時代からだって思ってるのね?」
「違うのかい?」
「さあ。どうかしら。
 でも、わたし、香澄が、今、どんな女なのか、全く知らないことくらい、
 雅和さんもわかるでしょ?
 なにしろ、高校卒業以来、ほとんど連絡も取り合っていなかったんだから。」
「だからこそ、その高校時代のことが知りたいのさ。」
「言ったい何を知りたいの?」

「じゃあ、一つだけ教えてくれるかな。」
「何を知りたいの?」
「初めて香澄を見た時のこと。」
「初めて?さあ、それはさすがに覚えていないけれど……。
 初めてではないけれど、親しくなった頃のことなら覚えているわ。」
「それで十分さ。今の香澄のことはボクが一番よく知っているつもりだ。
 史恵さんが知っている香澄の印象とのギャップを感じられるだけで十分だ。」
「そうね。そのギャップを感じ取ることのできるのは、
 確かに夫であるあなただけかもしれないわ。ねえ、香澄。聞いていた?」

「ええ。ごめんね、史恵。うちの人って、言葉で感じるタイプだから。」
「そうなんだ。じゃあ、雅和さん。
 部屋の電気、消して、真っ暗な中でしましょうか?」
「やめてくださいよ、史恵さん。
 さっき言ったでしょ?あなたの身体をもっとよく見たいって。
 ボクは視覚でも聴覚でも嗅覚でも、
 とにかくすべての感覚を使って、女性を感じたいんだよ。
 まあ、その中に、言葉というか想像というか、
 確かにそういうのも入ってはいるけれどね。」

「うふ。わたしはむしろ、直接的な感覚を大事にするタイプなの。
 わたしにとっては、香澄の夫、というイメージだけで十分なほど刺激的なのよ。」
史恵はそう言うと、雅和の股間に手をやり、いきなり袋の部分を握りしめた。
「ほら、ここ。こっちを握ると、凡そのことがわかるわ。
 あっちの方はいろいろと細工する人もいるでしょ?
 でも、こっちの方はまず誰も手を加えない。
 その人の本質がわかるのよ。」


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