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「先生」と呼ばれる人
【女性向け 官能小説】

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「先生」と呼ばれる人-3

「明日は表敬訪問。君の街だよ。会えるでしょ?」
先生と呼ばれる人。わたしとは世界が違う。
受話器を持ち直し、息をのむ。
テレビでは子ども番組。
「そこは食べるところがないからなあ。」
「え?いっぱいあるよ。」
「いけるのは中央通りの鉄板焼きの店だけだな。シェフもなかなかいいやつだ。」
・・外食は子供とファーストフードしか行かない
わたしとは会話がかみ合わない。
「すし屋がないんだよ。」
回るすし屋ならあるんだけど・・。
「ところで会える?こっちはあまり時間がないんだけど」
「明日はパート。休むと首になる。突然休めないよ。
ローテーション決まっているから。」
「休めよ。」
「無理です。」
「援助しようか?」
とうとうきました。その話。
「いえ。対等でいたいから。」
わたしは思いっきりのプライドを空まで届くように掲げて言った。
「わかったよ。」
かれはつまらなそうに言った。
「そのうち抱くからね。」

深夜のチャットは彼の書斎から
「人が来たら、切るからね。」
と断りをいれる。
そう、彼は先生と呼ばれる人。

「一番感じたセックスは?」
「いえない 」
「だめ。いいなさい。」
「あのね。だめ」
「今日オナニーした?」
「まだしてない」
「昨日は」
「いえない」
「なにか入れた?」
「入れない。」
「どんなディドル持ってる?」
「それなに?」
「いれるもの」
「そんなの持っていない。」
「いつも指だけ?」
「いえない」
「ふーん今触ってる?」
「触っていない。チャットしてるもん」
「触ってよ」
「わたし両手で打っているの」
「片手でも打てるでしょ?」
「打てない。。無理」
先生。。どうやらピンクなチャットがお好きなよう。
「僕との時、感じた?」
「うん」
「どこが?」
「全部」
「どこがよかったのか聞いてる。」
「あなたとのセックス」
「前の男よりよかった?」
「さあ」
「どっちが大きい?」
「いえない」
「本当のことはなしてね。」
「前の男のセックスはどうだったの?
正直に赤裸々に答えなさい。」
こうくると困ってしまう。
「僕は傷ついてもいいんだよ。正直な話が一番感じる。前の男の方がよかったら、そう言ってね。そして、できれば、その時のことを詳しく話して欲しいんだよ」
やはり、普通の男ではないなと思う。

彼は先生と呼ばれている。
隠れ家では今日も、白い猫が物語を見ている。


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