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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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家族旅行での出来事 5-2

孝志は真奈美の割れ目から指を離し、真奈美の顔を覗き込んだ。
「真奈美ちゃん。よくない?」
「ううん。そんなことない。ただ……。いつもと違う感じ。」
「よくないの?」
「ううん。違うなって言う感じが強くって……。
 いいのか、よくないのか、まだわかんないんだよ。」

真奈美の感じた違和感は、実は普段との違いではなかったのだ。
真奈美が求めていた強い兄のイメージとの違いだった。

実は、真奈美の深層心理の中で、
【兄=強い男性=荒々しいセックス】の図式が出来上がっていたのだ。
それこそ、いきなり真奈美の両脚を大きく広げ、股間に顔をつけてきたり、
そのまま一気に挿入してくるような荒々しいセックスを、
真奈美は、兄という存在に対して、心のどこかで期待していた。

敏明に優しくされ、征爾にも優しく扱われ、
潤一にも父親にも、誰からも荒々しく身体を扱われたことのない真奈美。
真奈美自身が気付かないうちに感じ続けてきた、優しさに対する物足りなさ。
その物足りなさを解消してくれる存在として、
真奈美は実際にはいない兄という存在を勝手に思い描いてきたのだ。

簡単に言えば、【お兄ちゃんに無理やり乱暴に、犯されてみたい。】と、
真奈美は意識下ではあったが、いつの間にか思うようになった。
【言うことをきかない自分を高飛車に叱り、乱暴に扱った挙句、
 いきなりペニスを強引にねじ込んでくるような男。】

それが、
真奈美自身気づいていない、真奈美の深層心理が勝手に作り上げた、
真奈美の憧れの兄のイメージだったのだ。

混浴で聞こえてきた、孝志の、妹の真央とのやり取りは、
真奈美には、強引な責めを妹にしている乱暴な兄の姿に聞こえた。
〈自分もあんな風に、時には意地悪く、時には乱暴に扱われたい。
 もしかしたら今夜、そんな場面があるのではないか……。〉

真奈美は孝志と真央の会話を聞きながら、
意識しないままに、そんな期待を持ったのだ。

しかし実際に愛撫が始まってみると、
真奈美の密かな期待に反して、孝志の動きは優しかった。

孝志なりに真奈美の年齢や初対面であること、
さらには真奈美の両親の目の前での行為であることに気を遣ったのだ。
もしもいきなり、妹の真央に対するように、
荒々しく真奈美を求め、
その結果、真奈美が悲鳴でも上げようものなら、
いくらこういう状況になっているとはいえ、
真奈美の両親を驚かし、ストップがかかることも考えられた。

そうした孝志なりの気遣いが、
結果的には真奈美が密かに期待していた行動とのギャップを大きくしてしまったのだ。

それが真奈美の違和感の原因だった。
しかし、真奈美自身、その不思議な違和感が、
真奈美の深層心理が勝手に作り上げたイメージとのギャップであるなどということに、
全く気付くはずもなかった。

孝志にももちろん、真奈美の戸惑いの本当の原因はわからなかった。
単純に、真奈美が今までに経験してきた、
セックスとの手法の違いに違和感を感じていると思ったのだ。

「そっか。確かにそういうこともあるかもしれないね。角度を変えてみようか?」
「ううん。このままでいい。」
「無理しなくていいんだよ。」
「そうよ、真奈美。あ、もしかしたら、緊張しているんじゃない?
 いつもの楽しそうな顔じゃなくなっているわよ。」
母親がそんな真奈美を心配して声をかけてきた。

「そうかなあ。緊張しているのかなあ。」
「だって真奈美ちゃん。初めてでしょ?」
「なにが?真奈美、初めてじゃないよ。」
真奈美が少し意地になりかけると、それを察した母がわかりやすく説明してくれた。

「ううん。今まではとし君だったり、とし君のお父さんだったり、
 紗理奈さんの恋人だったり……。
 知っている人やちょっとずつ知っていった人とばかりだったしょ?
 いきなり知らない人とするのは初めてでしょ?」
「あ、そういうこと?
 うん。だったら真奈美、初めてだけど、
 でも、初めてだっていうことも、ずっと楽しみだったんだよ。」

今回は、母親の言うことの意味が真奈美にもよくわかった。
ただ、真奈美が、その初めて、ということに新鮮さを感じ、
期待もしていたことも事実ではあったのだ。

「真奈美ちゃん。いざとなったらやっぱり緊張しているんじゃないのかい?
 楽しみにしていたからこそ、緊張するっていうこともあるからね。」
「そうなのかなあ。孝志お兄ちゃん……。」
真奈美は助けを求めるように孝志の方を見た。
「気にすること、ないさ。
 じゃあ、少し緊張をほぐしてからにしようか。
 じゃあ、真奈美ちゃん。ちょっと休憩しようか。」
「えっ?休憩?止めちゃうの?」
さすがに真奈美の顔に落胆の表情が表れた。

「うん。少しゆったりとしていた方がいいよ。
 その間、少しお母さんの方へ集中するけど……。いいかな?」
ほんの少しの間、下を向いていた真奈美だったが、
すぐに笑顔に戻り、孝志と母親の顔を交互に見ながら真奈美は言った。
「うん。わかった。お母さんも楽しみにしていたから、よくしてあげて。」

真奈美は名残り惜しそうに一度だけ孝志の方に腰を突き出し、
すぐに腰を引いて孝志の手から離れた。
「真奈美ちゃん。ちょっとだけ待ってて。」
母親が済まなそうに言うのに、真奈美は笑いながら答えた。
「ううん。大丈夫だよ、お母さん。孝志お兄ちゃんの、たっぷり味わって。」

真奈美は場所を変え、母親の割れ目へと侵入していく孝志の指の動きをじっと見つめた。
孝志は一度オマ〇コの奥深くまで指を入れ、
中の壁をえぐるように動かした後、ゆっくりと指を抜いた。
そして改めてそのヌルヌルになった指で割れ目をなぞりながら、
クリトリスの位置や高さを確かめているようだった。


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