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しにがみハート
【コメディ 恋愛小説】

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しにがみハート-3

「ほら、いつまで地面にへたばってんですか?行きますよ!」
「あぁ…ハイ…。」

完全に魂が抜け切ってる俺。死にかけた上に無理矢理学校休まされて、しかも家に戻されるっていう人類初の快挙。(?)
頭がついていかねぇよ!!もう!!



「家に着きましたよ〜。」
「なんで俺ん家知ってる!?」
「乙女の企業秘密です♪まぁ上がって下さい。」
「俺ん家なんだけど…お邪魔します…。」



「では話しますね〜。あ、私はコーヒー牛乳で良いですよー。」
「コーヒー牛乳なんてねぇよ!!」

全く…何なんですかこの女の子。図々しい!
「じゃあ麦茶で良いですよ。」
「ああ、ハイハイ。」

仕方が無く麦茶を差し出す俺。
たまりにたまった疑問をぶつける。

「で、あんたは誰?」
「あんたじゃないです!!」
「絢芽さんって誰?」
「私です!!」

あぁ、コイツ疲れるわ(泣)

「絢芽さんって何者?」
「死神ですね〜、あ、デス〇ートとか持ってませんよ?」

死神って普通にカミングアウトするもんなんですか?お母様〜。あ、さらに疑問発生。

「なんで死神が人を助けたのさ?」
「…あなたバカですね。」
「すいません…。」
「死神は人を殺すために居ますよ。確かに。ですが全ての死神がそんなんじゃありません。確かに殺すのも重要ですが、私みたいに人を助ける死神だって居るんですよー。」
「なんでお前…じゃなくて絢芽さんが人を助ける死神なのさ?」
「人間、運命通りに生き死にするのはつまらないでしょう♪だから私が運命を狂わせてやろうと思いまして♪」

うっわー、こいつあっさりと凄い事言ったな…。

「ってことは、俺の運命は今日で終わったはずなんだな?」
「はい♪今日からあなたの運命はズバリ、『未定』です。」

キュピーンと目を輝かして言う絢芽。なんかカッコつけたらしい。よく分かんないけど。

「ってことで、私と付き合ってもらいます♪」
「……今、なんと?」

あまりの急な告白(?)に状況が把握出来てない俺。


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