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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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「もう俺の祖父である木田康介と片山さんの義理の父、長山晋の関係性については調べがついている事でしょう。その因縁も。」
若菜らが密かに調べた事を把握しているのは恐らく片山からの情報だろう。もしかしたら若菜らがまだ調べ上げていない事も広徳は知っているのかもしれない、そう思った。

「因縁とは…次期警視総監確実とされていた長山晋が木田康介にその座を奪われた事?」
「ええ、そうです。その因果関係を理解し、俺が憎き木田康介の子孫だと知った上で、片山さんは俺に依頼してきました。俺もその因果関係は知っていたから、何故憎き相手であろう俺にそんな依頼をしてきたのか聞きました。そうしたら、君の血は、本来清らかなものなんだ、君は父親とも祖父とも違う。ビッツコインを意義ある存在に変えられる力を持つ人格者だ。君にしか頼めない事だ。そう言って、彼の志を聞かせてもらった。それは1人でも多くの自殺志願者を救いたい、その思いでした。それを聞いた俺は彼に大きく賛同しました。彼の志を手伝いたい、そう思ったから片山さんの協力者になったんです。だから俺は政治がどうの関係なくビッツコインで、困窮者を救っている、それだけです。叩いても何の埃も出ません。だから俺を捜査するのは無駄な事なんです。」
そう言った広徳に嘘をついている様子は微塵も感じられなかったし、確かに片山は自殺問題について尽力して来た人間である事は聞いていた。もしかしてそんなイメージを利用して広徳に口車に乗せられているのかも知れないが、広徳に不審な仕草や雰囲気は全く感じなかった。刑事の勘からすれば、完全なシロ、だ。

しかし良く分からない言葉があった。
「そう…。でも一つ気になるトコがあるの。あなたが本来清らかな血って下りで、木田康介と高島謙也とは違うってトコ。それはどう言う意味なの?片山さんから見れば木田康介の息子、孫…全て敵に思って当然。なのに何故あなただけ信頼したのか、それが分からない。」
「俺も、それを不思議に思ってました。小さな頃から長山家を馬鹿にする話を木田康介から聞いてましたから、両家は仲が悪いのだと思い込んでましたから。あっちでも同じようにウチを敵対視する会話はされていても当然です。なのにどうして敵対関係にある相手の、俺だけを信頼したのか不思議だった。でもそれを聞いてもそれだけは答えてくれませんでした。いつか分かる時が来る、そう言われました。しかし彼の志のもとに、俺は彼を信頼してる。だから過去の蟠りは俺と片山さんの間には存在しないんです。」

「…、そう…。今の話、嘘はないわよね?」
マギーの問いに、ハイ、と答えた広徳の目には清らかな血筋を確かに感じたマギーであった。


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