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小松原常務の道楽2
【OL/お姉さん 官能小説】

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イギリスからモロッコへ-1

マラケシュのメナラ空港には、現地係員が迎えに来てくれていた。
空港内で、モロッコの通貨のディラハムに両替をして、ターミナルを出る。

その係員の車に乗って、ホテルへ向かう。

なぜモロッコに来たのか、疑問はあるのだが、真紀子は黙って小松原について行く。

英語に不自由のない小松原が、現地の係員を雇う理由が、ホテルが近づくに連れて理解できた。
あまりにも、迷路のようになって、細い道が入り組んでいる。

道路がどんどん細くなり、途中で、車が入れなくなり、歩いてホテルへ行く。
これは、現地の人間がいないと、どう考えても、ホテルには辿り着けない。

現地係員が指さしたところは、とてもホテルとは思えない、豪邸のようなところだった。
事実、これはホテルではなく「リヤド」と呼ばれ、昔のヨーロッパ貴族の豪邸を改造して、宿泊施設にしたものらしい。

建物の中に入ると、中心部が吹き抜けになっている立方体のような建物である。
中庭からは、青空が見える。

部屋は、非常に狭い。
このリヤドで、初めて小松原と1つの部屋で宿泊することになった。

造りは、団地みたいで、部屋の前が通路になっていて、誰かが通路を歩くと、部屋の中まで足音が聞こえる。

シャワールームも狭い、トイレも狭い、とにかく狭い。
各フロアに、コンシュルジュみたいな女性がいて、廊下を意味もなく巡回している。

窓から、その女性に、
『紅茶を持って来て。』
とか、
『ケーキを持って来て。』
と言うと、すぐに部屋まで持ってきてくれる。

こういったものすべて込みの料金らしい。
いわゆる、オールインクルージブの料金である。

部屋にはエアコンはあるものの、あまり効かない。
砂漠の国、モロッコは暑い。

だから、窓を開けてカーテンを閉めておく。
そうすると、カーテンが揺れるほどに、ほど良い風が入ってくる。

小松原が、すぐにコンシュルジュの女性に、ミントティを2つ注文している。
ほどなく、部屋にミントティが2つ運ばれてきた。

トレイに紅茶、角砂糖、ミントの葉を乗せて、部屋に入って来て、テーブルに置いて行く。

小松原が、
『 May I have your name ?(名前を教えてもらえますか?)』
と聞く。

『I am Nadia.(私はナディアといいます。)』
と、答える。

よく見ると、コンシュルジュのナディアは、まだ10代と思われる若い娘である。
英語が出来る、という条件で、こういうところで雇われるのだろうが、まだ学生だろうか。

マラケシュに見所は、夜のフナ広場である。
夜にはまだ時間があるので、シャワーを浴び、ベッドで横になる。

あまり大きいとは言えない、ダブルのベッドである。

小松原に続いて、真紀子もシャワーを浴び、ブラジャーとパンティだけの格好で、小松原の横に来る。

すぐに小松原の腕が真紀子の背中に周り、ブラジャーのホックが外された。
Bカップの、形の良い真紀子の胸が、露わになる。

真紀子は、カーテンが揺れて風が入ってくるたびに、心配になった。
カーテンが揺れた時に、ナディアが廊下を歩いていたら、丸見えになってしまう。

そんな真紀子の心配をよそに、小松原は、真紀子の身体を愛撫し始める。
小松原の愛撫が、乳首から秘部に移る。

真紀子が大きく足を開いて、クンニをされている時、さっとカーテンがめくれ、そこにいたナディアと目が合ってしまった。

真紀子は、慌てる。

『常務、外から見えてます。』
『見られてもいいじゃないか。』

『ダメです。』
そう言って、真紀子は掛け布団を被ってしまった。

夜になって、フナ広場へ出掛ける。
マラケシュに来た観光客は、ほぼ全員が、このフナ広場に集まる。

昼間でもレストランなどは営業しているのだが、日が暮れると、どんどん屋台が出てくる。

もの凄い数の人で賑わっている。
何より、活気がみなぎっている。

いくつかの屋台で食べたり飲んだりしながら、真紀子ははしゃいでいる。
こういう真紀子のはしゃぐ姿を見て、小松原は、心底嬉しくなる。

フナ広場のレストランで夕食をとり、ホテルに戻る。

ナディアが、
『お帰りなさい。』
と、出迎えてくれる。

ナディアは、今日は夜勤のようだ。


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