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『真夏の遊戯』
【学園物 官能小説】

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『真夏の遊戯 side:A』-7

ぐぅっ!
「あはぁっ!!」
伊織の体が大きく反った。
「レン…!レン…、好き…!好きだよ…」
痛みを訴えず、俺への想いで耐えている。
「まってろ…、もうすぐ…」
伊織の想いを受けて、奥へと押し入った。
早くこの痛みから解放させたい。
「ぃ…た…、ん…ふぅっ…!ぁ…ぐ」
接合部から流れ落ちるものを感じた。
それは伊織の紅い滴り。
俺と伊織の距離を打破するかのよう。
ぎっ…、メリッ…。
「あぁ…、くるぅっ!」
ず、ぶっ!
「うっ…!」
「ああぁっ!う…くぅっ…はあはあっ…」
伊織が俺の全てを受け切った。
「伊織…」
「レン…、レンのがあたしの中に…、わかるよ…?」
俺は伊織の体を抱き上げて頬を合わせた。
「レンのね…、キモチもわかったよ、ちゃんと…」
こみ上がる気持ちが抑えられそうにもない。
「俺も…わかった…」
「動いて…いいよ」
「伊織…、平気か?」
微笑みで答えを返した。
抱きしめながら伊織を攻めた。

ギュプッ…グジュグジュッ…。

俺自身、夢中だったが、そのとき気づいた。
伊織の中の心地よさに。
「ぅくっ…!…伊織…」
「んぁあっ!くぁ…はあはあ…!ぅんんッ!!いっ…いいよ…!レン…」
(熱い…)
じっとりと熱を持ったそれが俺とつかまえてはなさない。
快感の波が幾重にもなってやってくる。
ぎゅっと閉じられた伊織の瞳の端からまたも涙が流れた。
それでも俺をはなさないよう必死だった。
「れっ…ん…!あたしあたし…ふ…ああっ…」
さっきまでの痛みの声からすこし変わったように思えた。
それは俺の勝手な考えだったかもしれない。
しかし、甘いそれはますます俺を高揚させる。
「ぁ…、どうしよう…とけちゃうよぉっ!こんなの…やぁぁんっ!」
二人つながった部分は水が増す。
それは俺の動きを快活にした。

チュグッ…!チュクククゥッ!ずちゅっ!

淫猥な音が暗い中響く。
「ぅ…ンっ…。れ、ん…、すき…」
伊織の熱い息が俺の耳にかかった時、俺の中で絶頂を迎えようとする感覚が訪れた。
腰の動きが加速する。
そして俺の肉棒を引き抜いた。
と、同時に、張り詰めたそれから俺の欲望の詰まった白濁したエキスが吐き出された。
それは伊織の太ももに飛び散った。
「あぶねー…」
くて、と伊織の隣に倒れこんだ。
伊織は肩で大きく息をついている。
目が合うと、彼女はにっこりと微笑んだ。
朦朧とする意識の中で、それだけははっきり俺の目に焼きついた―。

「よう、えらく遅かったな」
ニヤニヤとアツヤが近づく。
「Tシャツ、土まみれだぜ」
「うるせ。もとはといえばお前が悪い」
時間がやばいとあわててコースを抜け出した頃には、出発した時間から2時間はたっていた。
歩いて30分のコースなのに。
伊織は恥ずかしそうにうつむいている。
「うまくいったみたいネ」
ユカが伊織の肩に手を置く。
「裏工作してペアにした甲斐があったねー♪」
「ユ、ユカ、それないしょっ!」
伊織が慌てた様子でユカの口をふさいでいる。
「せっかく」ってそのコトだったのか…。
「ナツキって…、そーだったン?全然気づかんかった…」
アツヤが驚いた顔で伊織を見ていた。
そして、肘で俺を突付いた。
「おい、オトコみょ―りに尽きるな」
俺はとゆーと…、まともに伊織の顔をみれなかった。なんて言っていいかわからず、恥ずかしくて―。


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