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[姦獣共の戯れ]
【鬼畜 官能小説】

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五分間の戦い-2


「……ああ、あの高田とかいうゴミクズの仲間なの?アイツ、警官に詰められたらワンワン泣いてたわよ?どうせ貴方達も同じ目に遭ったら、ああやって泣き喚くんでしょうね!」


怯んだ姿など見せられない。
駄々っ子のように泣き喚いたあの男≠フ仲間などに、信念を持って少女を助けた《勇気》が怖気付くなどあり得ない。
由芽は少しだけ顎を上げ、一歩も退かぬと睨んでみせた。


『ヘェ〜、アイツの本名は高田って言うのか。いつも偽名で呼んでたから知らなかったよ』

『その高田って人はボクの知ってる桜庭なのかな?ふぅ…別にどうでもいいけどね』


卑劣な痴漢師の情けない最後を、有りっ丈の威圧を纏わせた眼光に乗せて突き刺したというのに、ここにいる男達はまともに取り合わずに受け流してしまった。
一人で気色ばむ由芽の姿は哀しいほど滑稽で、もはや口撃の効果は望めないとしか思えなくなった。


『それにしても酷い女だね、由芽ちゃんは。ボクたちはボランティアで痴漢をやってるんだよぉ?』

『そうそう。仕事とか勉強とか、くだらないコトでストレスを抱えてる女の人を少しでも楽しませてあげようって、無料で気持ち良くさせてあげてるんだから』

「……バッカじゃない?顔だけじゃなくて頭もオカシいのね」


性犯罪者の狂った思考に初めて触れた由芽は、その沸き上がる嫌悪感にますます身体が震えだした。
被害に遭った女性が受けた恐怖や哀しみを一介だにせず、挙げ句の果てには『女性の為』とまで宣う。


「その腐った頭、一回パカっと割って手術でもしたら?その辺に落ちてるゴミ屑と脳みそを入れ替えたら、少しはマシになるんじゃないの?」


歯をギリっと噛みながらキッと二人を睨み据える。
こんな卑劣な奴等に、正しい行いをした自分が気圧されるなど有ってはならない。

由芽は笑顔の崩れぬ二人に負けまいと踏ん張り、有りっ丈の思いを込めた一撃を喰らわしてやろうと筋肉を緊張させた。


「その前に頭を一発殴ったらまともになるかしらね?この私を甘く見ないでよッ!」


二の腕と背筋に力を入れて、由芽はゴムチューブを引っ張った。
肘は直角まで曲がり、至近距離ならばその顔≠ノ肘打ちを入れられそうである。


『あれぇ?空手やってるわりに弱っちくない?もっとギューって引っ張ってバチン!て切断しなきゃあ』

「なにが『弱っちい』よッ!こ、こんなゴムチューブなんか直ぐに…ッ!?」

『屁っ放り腰で突きとか蹴りとか出すのは空手じゃないよぉ?そういうのはお子ちゃまの〈お遊び〉って言うんですよぉ?』



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