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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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奪還-3

「まずは清水、沼田、竹中。よほど慌ててたんでしょうね。足取りを消す余裕はなかったみたい。あちこちに姿が映ってた。防犯カメラやNシステムで行方を追った所、帝東組の事務所に逃げ込んだ事が確認出来た。だから帝東の事務所を張り込んで貰ってる。でもそう簡単に協力はしないだろうし、中に踏み込ませてはくれないでしょう。居場所が割り出される事は清水は計算済みでしょう。手出しが出来ない我々を嘲笑ってる事でしょうね。」
「捕まらない自信があるって事か。私が行きますか?5課の時の繋がりで顔は効きますから。」
渡嘉敷が言った。
「いや、それで例え身柄を渡すとなっても必ず見返りを求めて来るはず。もう暴力団といかなる取引も認めない。ならどうするか…、じゃあ炙り出せばいい。」
「炙り出す?」
「はい。清水にとっての誤算は今言ったように奴が働いた悪事を我々が早く、ほぼ暴いた事。まさかそこまで暴かれてるとは思ってはいなかった事でしょうね。そして暴力団とグルになっているフリをして、結局は暴力団を欺き金を強奪すると言う裏切りを暴力団に知られるのは清水にとって最も恐れている事。本来ならその調べがつくまで時間がかかるだろうし、そのうちに海外へ逃亡するつもりだった事でしょう。しかしいつ私がその情報を表に出すか分からない状況になってしまった。今、清水はビクビクしながら急いで偽造パスポートを作らせてて、身を潜めてるはず。だから帝東にその噂を流すのよ。そうすれば必ず炙り出される。同時にその情報を他の組にも流す。そして帝東が清水を匿っている、と。最大の勢力を誇る帝東だけど、帝東を孤立させ帝東対他の組連合と言う構図を作り出す。清水らを差し出さないと帝東を連合で攻めると言う状況にする。お互い仲は良くない暴力団だけど、同じ共通意識を持てば必ず一致団結するし、帝東を潰すチャンスでもある。帝東も他の組全てを敵にしたら耐えられるはずはない。きっと清水を差し出すわ。そこを抑える。」
「うまく行くかな…」
「うまく行かせるのが私達の役目です。でも裏切りは組員達が一番憎む事。最悪、清水を探し出そうと躍起になるのは確実ですから。」
「ですね。元々は私の管理不足が招いた事態。全力を尽くして清水らの身柄確保に動きます。」
「頼みます。」
清水らの身柄確保は渡嘉敷に任せた。

そこで心配そうに渡嘉敷は若菜に聞いた。
「総監は私を怪しまないのですか?」
と。そんな渡嘉敷に若菜は言った。
「今からどう捜査してどんな結果を見せてくれるかで怪しむか怪しまないかは決めますよ。あなたの正義心を私は信じてます。」
その言葉を聞いた渡嘉敷は一寸の曇りもない目で若菜を見つめて頭を下げたのであった。


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