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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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副総監-5

「あとこれはあくまで私の勘で何の根拠もないんだけど、私は田口徹の事件が終わった後、何か釈然としない感じがしてて、田口徹に誰か協力者がいたのではないかと言う疑念を抱いてた。時を経てサーガ事件を追っているうちに、やはり田口には協力者がいて、それが佐川健吾であった事を突き止めた。初めは佐川は誰かを動かし自分の計画を進めてた。警察の裏を突く策は見事だったと言うしかない。あれだけ田口を探し出すのに苦労させられたし、真田だってそう。なかなか見つけ出す事ができなかったし、近藤君を洗脳して私達を恐怖に陥れた。警察を翻弄した佐川は間違いなく策士だった。でも自分が表に立ち計画を遂行するようになってからは、それまでの完璧な計画が嘘のように私達に糸口を見せ始めた。ぶっちゃけずさんだった。佐川は自分の器を知っていたからリーダーシップの執れる者を探し自分は影の支配者になろうとしていたのかも知れない。ほら、部下にはガミガミ言うけど、でもそれを自分で出来ない上司っているでしょ?佐川はまさにそんなタイプだったんだと思う。人間の資質からすれば海老川優里の方がまさにリーダータイプの人間だった。今回も至る所に黒子に徹する黒幕が存在してるんじゃないなって。それに副総監ってのがまさにそんか感じしない?例えば総監としては物凄く頼りになる副総監がいて、いつでも総監行けるんじゃないなと思ってても、実際総監になったらイマイチだった、みたいな。片山さんがそうなのかどうかは分からないけど、黒幕として何か計画を遂行させてるかも知れないしね。長山晋に恩恵を受けていたとしたら、当然木田康介や高島謙也を野放しにしておく事を許せないだろうし。ある意味それは正義だからね。ただやり方によっては悪にもなる。やはり一番厄介なタイプ。」
「では今回の事件は正義と悪が紙一重の非常に難しい案件だと。」
「私はそう思うかな。」
マギーと彩香は暫く考え込んだ。

「片山さんがどのぐらい長山晋氏と親交があったか調べた方がいいですね?」
彩香が言った。
「そうね。娘の旦那が警察官って事を快く思う親とそうでない親はハッキリと分かれるって言うしね。警察官として優れていれば優れているほど基準は高くなる傾向にあるみたいだし、果たして片山さんが、総監になるはずだった男に認められたのかってのが知りたいわよね。」
「そこらも明日当たってみます。」
「あとそれから、同時に麻薬捜査の方もお願い。明後日からこっちに吉川啓吾君が来るから力になってあげて?」
「吉川さんて、あの吉川さんですか!?」
「そう。マタイのプロ。公安としても優秀…、って言わなくても知ってるわよね。」
「はい、光栄です。勉強させてもらいます。」
「頼むわね。どうもマタイが何か隠しているように思えてならないのよねー。」
「前から言ってますよね?マタイの清水邦弘課長はとっつきにくいし苦手なタイプだって。」
「何か匂うのよね。」
麻薬捜査と言う難解な事件を追っている割には何の問題も起きない事が逆に不審に感じている若菜。そろそろ踏み込む頃合いだと感じたのであった。


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