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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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副総監-4

「しかしねー…」
若菜は何かを回想するかのように言った。
「田口徹に誘拐された加藤綾美さんの父は当時の加藤総監、サーガ事件の時に同時多発テロで原総監が命を落とした。どうも総監が事件に関わる事が多いわよね…。」
「言われてみればそうですね。単なる偶然でしょうか?」
「まだ分からないけど、都合の悪い総監は消される、とか?」
「上原さんは狙われるような心当たりはありませんよね??」
マギーが心配そうに若菜を見つめる。
「うーん、思い当たるのはこの美貌かしら…。世の中の女を全て敵に回すこの美貌が唯一の罪ね…」
髪をかき上げる若菜にマギーと彩香はシラーっとなる。

「…で、それについても調べる必要はありますね。」
「(ガン無視かよっ!?)そうね…」
余計な事を言うとまたマギーと姉妹喧嘩が始まるのは確実なので時短を心がけた若菜であった。
「そう考えると、サーガ事件の時の同時多発テロで原さんが亡くなったのも、もしかしたら狙われたのかも知れない可能性が出てくるわよね。」
「警視庁を狙ったテロではなく原総監を狙ったテロだったと?」
「もしかしたら、ね?これも調べてみないと分からない…、て言うか謎を紐解いて行けばそう言う結論になるかも知れないわね。」
マギーは神妙な面持ちでこの事件の難解さを物語るような深い溜息をつきながら言った。
「今、この瞬間の捜査と過去の捜査を同時に捜査していかないと、この事件の本質は見えて来ないと言う事かぁ…」
過去の事件と言っても50年も前の3億円強奪事件から今に至るまでの捜査だ。人々の記憶も薄れ、事件自体が風化しつつある今になって、その解明をしていかなければならない難しさは考えなくても分かる。その難解さに気が重くなりながらも、マギーはどこか刑事としてのやり甲斐も感じるなのであった。

「確かサーガ事件の時も政治絡みでしたよね?今回も県知事といい市長といい、やはり政治絡みですよね?サーガ事件の時は佐川が日本を支配しようとしていた。今回は高島謙也が総理を狙っている。本質は一緒かもですね。」
「彩香ちゃん、いい読みしてるわ。ただ違いは佐川の時は正義もクソもなかった。でもREVOLUTORは汚れた政治家を許さないと言うメッセージが感じられる。こう言うヒーローにもなり得る悪ってのが厄介なのよね。」
「湯島武史も悪なんだけど未だに崇拝されている、海老川優里もテロリストだったんだけど女性からは圧倒的な支持を受けた。特に海老川優里からは悪と正義の紙一重さを痛感させられた。こんな私だって殺人者でありながら警視総監なんて立場にいる。じゃあ高島謙也はどうか、REVOLUTORはどうか…、そこも丁寧に調べて行かなきゃならないことよね。」
若菜が言う言葉をマギーは心に刻み、彩香はノートにメモをしているのであった。


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