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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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自覚と責任-6

そしてここからは若菜さえも気づかなかったある事実をマギーは口にする。
「横芝の弱体化により、目立に吸収されると言う、高島謙也にとってのフィナーレは近づいてます。ですから私は今の目立と横芝の今現在の状況を把握したくて調べました。」
そう言ってホワイトボードに2社の年度別業績を書いて行く。その数字を見て若菜が身を乗り出す。
「えっ??」
目を開き、その数字を確認した。

「このようにこれまでずっと右肩上がりの目立に対して横芝の業績は下降してきました。それは昨年まで続いてました。一般に公開されている業績はたいてい昨年までです。私は今年の業績が知りたく、5月までの業績を調べました。ご覧の通り、今年に入ってから上昇の一途を辿っていた目立の業績が下り、逆に下降の一途を辿っていた横芝の業績が上がっている事に気付きました。しかもV字回復。これは家電メーカーとして、何か大ヒット商品が発売されたならあり得る事だと思いますが、横芝の主力商品は相変わらずラグザと言うテレビ。モデルチェンジも今のところありません。注目すべきは、横芝の伸びた業績と同じ額だけ目立の業績が落ちている所です。総監、その理由として考えられる事は何かありますか?」
警視総監にまさかのフリだ。生意気に…、若菜はそう苦笑いして考えた。しかしその間2秒。すぐにハッとした表情を浮かべた。

「ま、まさか…警視庁関連施設への納品…!?」
マギーはニコッと笑う。
「その通りです。木田康介が警視総監になり、納品業社を横芝から目立に変えて行き横芝を弱体化させて行ったのは先ほど説明しましたが、今年に入り、何故か目立から横芝に切り替えられてるんです。高島謙也の復讐劇がフィナーレを迎えようとしている直前でのこの異変。総監、警視庁関連施設への納品業社を決めているのは誰ですか?」
マギーはそこまで調べているような顔つきだ。若菜は神妙な顔つきをして言った。
「副総監の…片山慎二…」
また会議室にどよめきが起きた。答えは出たが頭の中で全く整理が出来ていなかった若菜。
(片山さんが何故…?何の目的で…?)
その時、若菜はある事に気がついた。
(そう言えば、片山さんは高島謙也の息子、高島広徳は警察の協力者だと言ってた…。この糸の繋がりは偶然??いや、違う。必ず何かあるはず。でも高島広徳は目立側の人間。もし片山が横芝の人間だとして、父親の敵に協力するかしら…?どちらにせよ片山さんを調べれば何か分かりそうね…)
若菜は眉に皺を寄せジッと考え込んだ。

「総監??」
急にマギーに呼ばれ顔を上げた。
「あまり眉間に皺を寄せると皺が残りますよ?♪」
そう言ってムカつく笑みを浮かべたマギーにイラっと来たが、同時にマギーが頼もしく見えた瞬間だった。


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