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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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自覚と責任-7

日本犯罪史上最大とも言えるミステリーの真相に迫る内容に、全員がマギーの言葉に注目していた。そんな中、実に落ち着いた姿を見せるマギーを、もはやその資質を疑う者はいなかった。

「50年経った今でも解明されていないぐらいですから、そう単純な話ではないと思います。想像以上に複雑に絡み合った糸を少しずつ解いて行く作業をしていかなきゃならないと思ってます。ただ、何故坂下秀美が木田康介と離婚し、坂下裕之と結婚したか…、その理由が分かれば複雑に絡み合った糸が解けて行く突破口になりそうな気がするんです。そこが50年間経った今まで続いている木田康介が企んだ復讐劇の原点だと推測されますから。過去と現在を繋ぐ何かがあるはず。それを早く見つけたいと思ってます。」

皆んなが納得する捜査方針を打ち出せたと言う事は、それだけ事件の事を熟知していなければ出来ない事だ。それだけマギーは必死で捜査資料を読んだと言う事は、同じ刑事なら分かる事だ。ある者はマギーを見直し、ある者は完璧に信頼を置いた。そんな中、弟子とも呼べるマギーの覚醒に若菜が一番喜んでいたのであった。

会議は終わり、それぞれの課に帰って行った。マギーは若菜と一緒に総監室に戻った。
「立派だったわ、マギー。見直したわ?」
若菜はマギーの肩をポンと叩いた。
「私は上原さんに甘えてました。心のどこかで上原さんがいれば助けてくれると、甘えてました。すみませんでした。でももう大丈夫です。上原さんになれと言われてもきっと無理ですが、上原さんが安心して任せられる刑事にはなれるつもりです。この事件で菜月マーガレットがどんな刑事なのか、みんなに認めてもらえるような結果を出します。このLADY GUNを私に預けてくれた上原さんの気持ちに絶対に応えますから。」
若菜はニコッと笑う。
「うん。」
そう言って見つめ合い、フフッと笑い合った。

「でも良く見つけたわね。目立と横芝の納入の件。」
「今年に入ってからの推移でいつ頃横芝が力尽きそうか予測しようと思って調べたら目を疑うような推移だったんで何かあると思って。高島広徳は目立を継ぐつもりはなさそうでしたし、政治家になりたいと言っているのも気になります。ただ父親の高島謙也との間には何かありそうですね。あの雰囲気は父親の事を尊敬はしてないような感じがあるし、何か引っかかるんですよね、あの親子には。何かありそう…」
「杉山君に広徳の母、美琴のとこに行って貰ったでしょ?詳しく話を聞いて、更に必要ならまた当たって貰って?あの親子の事はもう少し調べた方が良さそうね。」
「はい。」
マギーは言われなくても分かってます的な笑みを浮かべた。
(あ、ダメね、私。マギーに任せようって思ってるのについつい指示しちゃう…。いつまでも子離れ出来ない親みたい。)
若菜はそう思って頭をかいたのであった。


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