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スペースコロニーN-335第一娼館
【SF 官能小説】

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A星人-2

「いらっしゃい……」
 ノラはベッドに腰掛けたままでA星人を迎え入れた。
 別に異星人を差別したり軽くあしらったりしているわけではなく、誰が来てもそうやって出迎える、ショーツもつけない素肌に薄い絹のガウンをゆるくまとって胸の谷間を見せ、脚を組んで太腿を露わにする、そのポーズは地球人に限らず大抵の異星人にも有効なのだ。
 A星人は皆よく似た顔をしている、元々がクローンだから全く同じ顔だったらしいが、長い年月をかけて少しづつ違う顔になって来ているのだと言う、もっとも、地球人で言えば一卵性双生児レベルの違いなのだが。
 あまり愛想はないが精悍な顔つき、そして土木作業用のジャンプスーツを開けると厚い胸板、太い腕、いくつにも割れた腹筋が現れ、続いて締まった尻、良く発達した太腿が現れる、赤黒い肌ともあいまって、惚れ惚れするような肉体だ。
 いかにも勇猛そうな見た目だが、A星人は概して穏やかな性質をしている、元々そのように造られたのだ、だからその日の初めての客がA星人ならばそう悪くはない。
 だが、3人、4人とこなして疲れてきた後ではちょっときついものがある、その理由はA星人特有のペニスにある。
 直径4.5センチ長さ18センチ、かなり大ぶりではあるが、地球人でもそれくらいある男もいるくらいで驚くほどのサイズではない、だが、その形状はまったく違う。
 まるでドリルのように螺旋を描いてねじれているのだ。
 直前の客は地球人だったが、なかなかの精力家で時間を延長してたっぷり楽しんで行った、最後にペニスを抜かれてからまだ10分も経っていない、その条件でこのペニスはちょっときつい……しかし仕事は仕事、ノラはガウンを滑らせて床に落とすと、ホットケースからおしぼりを取り出し、ヒラヒラと振って適度に冷ますとA星人のペニスを包む、すると早くもペニスは屹立し始める。
 その形状ゆえにA星人のペニスには汚れがたまりやすい、一日肉体労働をしてきた後ならばかなり汗もかいているはず、実際、少し匂う……男に飢えている状態の女ならばむしろ欲情を掻き立てられる程度の匂いだが、今のノラは食傷気味、満腹時にステーキを出されたようなものだ。
 だがお客に嫌な顔は見せられない、また指名してもらえれば実入りは良くなるし、コロニーの労働者の中にはA星人より相手をするのがきつい異星人も少なくない。
 では地球人が最良の客かと言えば必ずしもそうではない、なぜなら地球人と交われば妊娠のリスクがあるから、ピルは当然飲んでいるが辺境のコロニーに出回るピルには避妊効果が当てにならない粗悪品も少なくないのだ。
 異星人との間に子供が出来ないかと言えば必ずしもそうではなく、稀に受精可能な組み合わせも存在する、だがその場合でも確率は地球人同士の場合に比べて格段に低い、しかもA星人と地球人の間では受精する可能性がないことは実証されている。
 おしぼりでペニス掃除を済ませ、ノラがそのペニスに唇をかぶせて行くとA星人は低く唸った。
 ノラが人気の娼婦である理由はそのルックスばかりではない、このフェラチオテクニックも秀逸なのだ。
 そもそもノラはセックスが嫌いではない、と言うよりかなり好きな方だと言った方が良いだろう、だが、それを仕事にしていると言うのは功罪相半ばといったところだ。
 相手に不自由しないしバラエティに富んでいるのは良いのだが、毎日のように6〜7人を相手していれば大抵いつも食傷気味になっている。
 そして相手をするのが身体的にギリギリの異星人も存在する、体がきついことも少なくない。
 それでも15年続けて来て辞めたいとは思わないのだから、やはり天職なのだろうと思う。
 実際、A成人の螺旋状ペニスを咥えていると下半身が疼いて来る、A星人とのセックスが楽ではないのは確かなのだが快感も強いのだ。
 これが今日の5人目でなかったならフェラで1本抜いてしまっても良いくらいだ、2本目ならそう簡単に射精しないから螺旋状のペニスで思う存分膣を掻き回してもらえる。
 だが、さすがに体はきつくなってきている、ノラは射精まで導かずに唇を離し、ベッドに横たわって体を開いた。
「少し濡らしてもらえる?」
 A星人はいかにも肉体労働者と言った風情で知能もあまり高くはないのだが、なかなかジェントルな種、そして揃ってクリニングス好きなのをノラは知っている。
 おそらくはA星人の女性もおしなべてセックス好きなのだろう、元は奴隷だったA星人、男女ともセックス好きで繁殖力が高い方が理にかなっている。
 そう考えると、オリジナルA星人のペニスが螺旋状だったか疑わしく思う、つまり女性に強い性的快感を与えるためにクローンにはこの形状が与えられたのかもしれない、もっと詮索すればオリジナルA星人の女性も、より刺激の強いペニスを求めてクローンを改良したのかもしれない……。
「あ……うん……いい……すごく上手……」
 A星人の舌は地球人のそれと似ているが、より柔らかくねっとりとしている、それでクリトリスを刺激されるとすぐに濡れて来る。
 まだ充分に濡れているとは言えないが、このくらいの方が例の螺旋ペニスの感触を存分に味わうには良い。
「いつでも……良いわよ……」
 ノラがそう言うと、A星人はノラの脚の間に膝をついてペニスの先端をあてがって来る。
「挿れて……」
 螺旋ペニスが入って来る感触、実際に回転するわけではないが、膣をドリルで穿たれているような錯覚に陥る。


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