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Twin Guns 無敵の女刑事
【制服 官能小説】

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ヒーロー-8

それから警察側と犯人側が入り乱れての乱闘が繰り広げられるが、数的優位に立つ警察側が次々と犯人に手錠をかけて行く。その中でも華英は若菜の強さをまざまざと見せつけられた。

体格に勝る男達に華麗な蹴り、パンチ、そして背負い投げで次々と撃退していく姿に見惚れてしまう。
(やっぱ、上原若菜って強いな…。)

もし若菜が自分の立場であったなら、きっと一人で全員をやっつけてしまった事だろうし、それ以前にこんな罠に引っかかる訳がない、マギーとの最強コンビだともてはやされていい気になっていたが、1人では何も出来ない全く未熟な刑事であった事を思い知らされた。若菜率いる警察側はあっと言う間に覆面男達を制圧した。

覆面男達を取り押さえた後、若菜はゆっくりと華英の元へ歩み寄る。若菜は今まで見た事のないような険しい表情を浮かべていた。華英は大悟の胸から顔を離し体と顔を若菜に向ける。
華英の前に立った若菜はしゃがんだ。そして何の前触れもなく華英の頬を平手打ちする。
「ち、ちょっと上原さん…」
華英を守ろうとする大悟だが、若菜から憎しみの感情を感じなかった為に様子を見る。
「勝手な捜査は許さないわっ!!」
怖い顔に華英は萎縮する。
「ごめんなさい…」
頭を下げ謝る華英。そんな華英の耳に届く声は愛情溢れる母のような声であった。
「華英ちゃんに何かあったら私…、怖かったじゃないの…」
そう言って華英を強く抱きしめる若菜。
(な、涙…)
華英に若菜の涙の感触が伝わる。偉大だが温かい人…、華英は子供のように若菜の腕の中で泣きじゃくるのであった。

そんな華英をずっと抱きしめていた若菜。少し落ち着きを取り戻した華英は若菜の顔を見てが弱い声を振り絞る。
「勝手な捜査でみんなに迷惑をかけて…、私もう…」
そう言いかけた時、若菜が辞めると言う言葉を打ち消すかのように言った。
「間違いに気がつき、痛みを知った華英ちゃんはきっと今までよりもいい刑事になる。私が言うんだから間違いない。これからも一緒に戦っていこっ?ねっ?」
若菜の温かすぎる言葉に、再び華英の目から涙が溢れ落ちる。
「はい…」
うん、と言って笑った若菜は華英の頭を撫でる。
「今は少し休みなさい。今日は私の家に泊まりなさい。」
「はい…。」
若菜は華英を1人にするのは危険だと感じたし、華英の心のケアを出来るのは自分しかいないと思った。それに杉山や大悟の事など華英に説明しておかなければならない。若菜らは一先ず県警本部に戻る。


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