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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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生野家と斎藤家 家族の生き方-3

「紗理奈。生野さんのお隣に行って、きちんと見ていただきなさい。」
父親にそう言われた紗理奈は雅和の真横に来てしゃがんだ。

「真奈美ちゃんのお父様。どうぞ。」
紗理奈はそう言うとドレスの胸元のボタンを外し、
雅和の目の前でゆっくりと左右に開いた。

ピンク色のドレスに隠れていた紗理奈のバストが雅和の目の前に晒された。
それだけではなかった。紗理奈の手は素早く雅和の股間に置かれた。
さっき、紗理奈の乳首らしきものが見えたことに
正直な反応を示していた雅和の股間の膨らみを紗理奈は的確にとらえ、
手のひらで小刻みに愛撫を加えてくる。

紗理奈はもう片方の手で雅和の手をつかみ、
曝け出した胸のふくらみに押し付けるようにした。

そして自分で胸をもむように、雅和の手の甲をゆっくりと押さえつけるように動かす。
雅和の手のひらに紗理奈のふくよかな胸のふくらみの感覚がはっきりと伝わってきた。

雅和は冷静な判断力を失い、しばらくの間、紗理奈にされるままになっていた。
股間はさらに硬さを増しスラックスの布地は張り裂けそうになるまで膨らんでいる。
紗理奈はその膨らみを手のひら全体で包み込むようにして握りしめる。

雅和は目をつむり、その感覚を味わった。
それと同時に、無意識のまま紗理奈の胸にあてたを動かした。
張りのある紗理奈の胸のふくらみが雅和の手のひらを押し返してくる。
雅和には懐かしく、本当に久しぶりの感覚だった。

紗理奈はそんな雅和に安心したのか、さらにファスナーに手をかけた。
その瞬間、雅和は我に返った。

「さ、紗理奈さん。なにを………。いや、わたしのほうこそ………。」
雅和は明らかに動揺していた。
さっきから飲んでいるアルコールのせいもあるのだろうか、
柄にもなく、興奮し、あろうことか父親の目の前で、
その娘である紗理奈の胸を揉んでしまったのだ。
雅和は我を忘れていたことを恥じた。

そんな雅和を気遣って征爾が落ち着いて声をかけた。
「遠慮なさらないでください。生野さん。
 紗理奈の正直な気持ちです。お嫌でなければ応えてやってください。」
「な、なにをおっしゃるんですか、斎藤さん。」
「いや、つまりは今後も、裸のお付き合いをお願いしたいと思いまして。」
「いやもちろん、それはこちらからもお願いします。ただ、これは。。。」
「お気になさらないでください。紗理奈、しまってこちらへ来なさい。」
「はい。真奈美ちゃんのお父様、失礼しました。」
紗理奈は胸元を直しながら征爾の横へ座った。

「いや、大変申し訳ありません。
 紗理奈のしたことを咎めないでください。
 敏明の姉として、紗理奈なりの精一杯の感謝の表し方なのです。」
「いや、少々、というか、大いに驚きましたし、わたしもつい。
 紗理奈さん、本当に申し訳ない。」
「わたくしは全然気にしていません。謝ったりしないでください。
 お誘いしたのはわたくしの方ほうなんですから。
 むしろ少しの間でも胸を揉んでいただけて、うれしかったです。」
紗理奈はそう言ってほほ笑んだ。

雅和はグラスの飲み物を一気に空けた。

明らかに戸惑った様子の雅和を見て、征爾は話題を変えた。
「生野さん。いや、雅和さん。
真奈美さんの、身体の方はいかがですか。」
「身体の方、ですか?」
「はい。以前伺った脳の。。。」
「特に変化はありません。定期的に検査は受けていますが、大きな変化は特には。」
「そうですか。
 いや、以前、お話を伺ってからわたしもいろいろな文献に当たってみたのですが、
 なかなか………。」
「そうでしょうね。どの病院でも治療法は無いと言われましたから。」
「ただ、医学も進歩しています。新しい治療法が直ぐにでも見つかるかもしれない。」
「はい。わたしもうちのも、それを信じて、諦めてはいません。」
「奥様はいかがですか?」
「あいつもなかなか現実問題として受け入れられなかったようで。
 あれ以来、やたらと涙もろくなりましたし。
 真奈美の前では明るく振る舞っていますが、わたしの前では。。。」

「不躾ながらながら、夜の方は?」
「。。。確かに不躾な質問ですね。」
「裸のお付き合い、ということで」
「確かに、あの日以来、全く。」
「やはり。心理的なものでしょうね。」
「いや、お恥ずかしい話ですが、実はわたしたち夫婦は………。
 あの日まではこの年になってお恥ずかしい限りですが、毎晩のように………。」
「ほう、それは素晴らしい。」
「いや、むしろうちのやつの方が積極的というか………。」
「やはりそうでしたか。」
「いや、お恥ずかしい限りです。」

「いえいえ、素晴らしいことです。
 セックスは恥ずべき行為でも何でもありません。
 夫婦円満の秘訣であり、人と人を親密に結びつける重要なツールです。」
「はあ。」
「いわゆる、名器、ではないですか?奥様は。」
「名器、ですか?」
「ええ。」
「さあ。そうした判断が出来るほどの経験もありませんので。」
「セックスに関わることの多くは遺伝によるものが多いのです。
 身体的なものは勿論、しこうについても。」
「思考、ですか?」
「思考、志向、嗜好、指向。」
「思考、志向、嗜好、指向、ですか?」
「ハイ。」


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