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真奈美の性春
【学園物 官能小説】

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生野家と斎藤家 家族の生き方-2

「いや、それほどまでにしていただき、真奈美も幸せです。
 あ、それから、紗理奈さん?お姉さま、でしたね。
 その方にもいろいろと教えていただいたそうで。
 真奈美はいつも話していました。
 わたしも紗理奈お姉ちゃんみたいな人になりたいって。」
「ありがとうございます。
 自分の娘を褒められるのは親として自分が褒められているようですね。」

「あなた。そろそろ準備を始めないと。
 そうでないと、話が前に進んでいきませんわ。」
「確かに。麗子。お前の言うとおりだ。では、お前も準備しなさい。」
「はい。では、奥さまもご一緒に。」
「エッ?わたしも何か?」
「はい。生野さんの奥さまにも、ちょっと準備していただきたいことがありまして。」
「なにかしら?わたしで何か、お役にたてますか?」
「お手を煩わせて申し訳ありません。
 俊明の全快祝いということで、ちょっとお力をお借りできればと思っております。」
「そういうことでしたら。あなた、じゃあ、わたしは。」
「ああ。失礼のないようにな。」
「では、準備できたら美奈子を呼びに行かせますので。失礼します。」
そう言うと、敏明の母、麗子は香澄と一緒に部屋を出ていった。

「生野さん。雅和さん、でいいですかね。そのほうが近しい気がする。
 準備が整うまで、ま、一杯いかがですか?」
「あ、ありがとうございます。
 敏明君の全快祝いと言うことですので、
 遠慮せずにいただくことにします。」
「いや、それはありがたい。
 紗理奈。用意したものをこちらへ。」

「はい。お父様。」
敏明の姉、紗理奈がダイニングに、飲み物とオードブルを持って入ってきた。
「………?」
雅和は、一瞬言葉を失った。
(これが真奈美が大好きだと言っている、敏明君のお姉さん………)

雅和が紗理奈の何に言葉を失ったのかはわからない。
その美しさか、あるいはその妖艶さか、それとも、そのいでたちか。

敏明の全快パーティーということで、
斎藤家も生野家も女性たちはそれなりのドレスアップをしていた。
紗理奈も薄いピンク色のパーティードレスを着てはいたが、
それほど派手な格好ではない。
それでも胸元はかなり開き気味で、乳房の谷間を垣間見ることができる。

それでも、どう見ても20代後半の女性の色気を感じさせる。
(真奈美の話からすれば、まだ20歳そこそこのはずだ。
 それなのになんなんだ、この色気というか妖しげな雰囲気は………。)

そんな雅和の当惑などまるで気づかぬ風な表情で、
紗理奈は真奈美の父親、雅和のグラスにボトルに入った飲み物を並々と注いだ。

一礼してその場を去ろうとした紗理奈に、雅和が声をかけた。
「あなたが、紗理奈さん?」
「はい。わたくしが敏明の姉、紗理奈です。
 今まで真奈美さんには本当にお世話になりました。」
紗理奈は雅和の目をまっすぐに見て、深々とお辞儀をした。

(?????)
雅和は一瞬、自分の目を疑った。
(今、ドレスの中が見えた。乳首?まさか………ノーブラ?)

「いや、こちらのほうこそ、すっかり真奈美がお世話になったようで。
 斎藤さんのところから帰ると、初めのころは敏明君の話題だったが、
 いつのころからか紗理奈さんの話ばかりで。
 真奈美に本当のお姉さんができたみたいだと、うちのやつとよく話していたんです。」
「わたくしにとっても、真奈美ちゃんは実の妹のような存在です。
 わたくしの妹の美奈子、敏明の3つ上の姉になりますが、
 人見知りの美奈子も、真奈美ちゃんのことだけは初めから気に入っていたというか、
 本当に仲良くしていただきました。」
「そうですか。いや、本当に良かった。
 一人っ子の真奈美にお姉さんが二人もできていたとは。
 紗理奈さん。今後とも、真奈美のことをよろしくお願いしますね。」
「こちらこそよろしくお願いします。
 あ、ごめんなさい。ついついお話に夢中になってしまって。お飲み物をどうぞ。」

「あ、ありがとうございます。」
「きちんとした乾杯は全員がそろったところでと思っていますが、
 しばらくこれでもお飲みになって、お待ちください。
 紗理奈、お前はここにいて生野さんのお相手をさせていただきなさい。」
そう言いながら敏明の父親、征爾もグラスを空けた。

雅和も言われるままに、飲み物に口をつける。
フルーティーな香り、甘さはさほど強くはない。
「いや、とてもおいしいカクテルですね。」
「お気に召しましたか?我が家秘伝の果実酒です。
 アルコール度は低めですから、お酒が苦手な方でも飲みやすいと思いますよ。」
「ええ。口当たりもいいし、飲みやすいです。」
雅和は勧められるままに飲み物を口にした。

「ところで生野さん。うちの紗理奈はいかがですか?」
「あ、いや、とても素敵なお嬢さんですね。」
「ありがとうございます。で、いかがでしたか?」
「はっ?」
「お気づきになりませんか?紗理奈の胸元。」
「エッ?あ、いや、あの、」
「紗理奈。きちんとお見せしなきゃダメだろう。」
「すみません。真奈美ちゃんのお父様に、つい見とれてしまって。」
「全く、困った娘です。生野さん、申し訳ない。」
「あ、いや、とんでもありません。」

(紗理奈さんの胸元に、なにかブローチのような装飾品か何かが付いていたのだろうか。
 真奈美と関係があるものか?それが見えたかどうかを確認したのだろう。)

「いや、紗理奈さん。気がつかずに申し訳ありませんでした。
 もう一度、よく見せていただけますか」
雅和は向かい側に座った紗理奈に申し訳なさそうに言った。


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