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音鳴りさん
【その他 官能小説】

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音鳴った。-1


出勤、仕事、退勤、帰宅。
シャワーを浴びてテレビをつける。
番組なんてロクに見ていない。
テレビの音がいくばくか寂しさを紛らわす。
一人何もなく過ごすただただ平穏な繰り返される毎日。
少しだけ飲み過ぎただろうか?
ちょっと頭がいたくなる。
飲みなれた焼酎を台所に流しそのまま水を飲む。
11時ちょっと前。まだおこちゃまの寝るかどうかという時間。
特にならないスマホ。しばらく彼女なんていない三十路も半ば。
安月給で安普請の安アパート。
とはいえ郊外なだけにそこそこの広さ。駅まで徒歩で15分。
2階の角部屋。静かな住宅地にある少しだけしゃれた穴物件ともいえた。
1階は人気が無く誰も住んでいないようだが、2階には隣に最近誰かが引っ越してきたのだろう。
特に交わされることもない挨拶でだれが住んでいるかはわからない。興味も特になかった。
ズキンときた頭痛が収まり、お茶を片手に酔いの中パソコンを見る。
「エロビ」「エロ画像」「無修正」「エロイプ」などと検索。
エロビで特に面白そうなものはなく…
エロ画像などすでにピクリともヤツが反応もしない。
無修正で地雷を踏み、「ご入会ありがとうございます!」の表示が出た。
とりあえず消して「エロイプ」…。
相手など見つかるはずもなく少しだけグッとくるものも再び表示される「ご入会ありがとうございます!」の表示ですっかりテンションもヤツも萎える。
もっとも相手が見つかったとしても口下手なのでそんなうまくできる自信など無い。
アルコールが発端のムラりとする感覚。
不思議な波があるようでとりあえず話してみればいいだろ…と思いドキドキ探すも見当たらないとだんだん面倒になる。
そんな一人部屋の中で過ごす夜…。
11時45分。
テレビを消し、パソコンを消す。
酔いでホクホクしつつ電気を消してベッドに入る…。
それまで気にもしてなかった隣の声が聞こえた…。

「電話…ちょっと待ってね…。」
電話なんてなってないけどバイブか何かだったのかな?
「もしもし…あ、今友達の家にいるの…。」
木曜の夜なのに仲のいい友達なのか…。
その声はなぜか官能的で…少しだけ独特のとろけているような感じの声にも聞こえた。
「これから…徹夜で…映画たくさん見る予定なの…。」
平日休みなのか…なんか少し吐息交じりにも聞こえる声…。
ちょっとだけヤツが反応した…。
「じゃぁね、またね、は〜い…。」
電話終わったんだなぁ…。
「そう…短小のカレシ…。いいじゃん、私のカレシのことなんて…」
あらら…「友達」の家では無かったのね。
「このさ…匂いからしたって違うもん…。」
「この…唇も…んっ…キスしてるだけで…食べられてるような気がするし…んっ…はぁ…。」
壁一枚隔てて始まるのかぁ…
お茶を入れてたグラスを手に取り飲み干して壁に充てる…。
が、こんなんじゃ聞こえるわけがない。
ベッドの頭の部分にグラスを置き壁に直接耳を当てる…。
「舌で…侵されるの…全然違うぅ…んっ…。」
ふと気づく…。
女子の声は鮮明に聞こえるのに…ヤロウの声は聞こえない…。
ベッドでもぞもぞしてる割には物音も少ない…。
勝手に想定した。
これは…妄想しながら一人でしてる…。
そう思うとすっかり元気をなくしていたヤツが突然元気になってきた。
アルコールが抜け切れていないほっくほくな感じも手伝い…妙に興奮する…。
なによりも耳に心地の良い声が…すべてを手伝う…。
「舌だけで…カレシの位ありそう…。」
さすがに…ちっちゃすぎないか?カレシくん…腹筋でも頑張ろう。
「かわいそうでしょ…?ワタシかわいそうなのぉ…。んんぅぅ…。」
ドキッとした…。
理性というものが崩壊したのを少し感じつつ…。硬くなったものを少し手で触っている…。
聞き入るカワイイ声…。一枚の壁がとても邪魔に思った…。
「パンパンになってる金玉…ちょっと半立ちの男らしいチン…。」
いや、だいぶ全快に近い。
「舐めてもいい…?」
舐められたい…心から…。
そう思うと工具箱からドライバーを取り出して…ベランダに静かに出た。
隣の部屋とベランダはつながっていて粗末な板で仕切られているだけ。
常識、その他いろいろなこと…そんなことはとっくに忘れ去り…
音をたてないようにそっとベランダの粗末な板を外した。
彼女の部屋の窓をそっと覗くと…レースのカーテンだけ魅かれているが電気がついていて…彼女が悶えているのがわかる…。
「ゆっくり動いてる…」
彼女が指を自分の中に入れ始めた…。
パジャマの上だけ前を外して机に向かって手をついてお尻をこちらに向けて…。
窓から見ているととても胸を興奮させ…思わず熱くなった部分をそっと握ってしまう…。
「まだ浅いのに…中の肉が…持って行かれちゃう…」
吐息交じりに指を奥までゆっくり出し入れし始め悶えている彼女…。
「立っているのが精一杯…。」
時折ビクン…ビクンッと身を震わせながら…指をゆっくりと出し入れしている…。
「…。ズボズボしてほしいです…うぅっ。。。」
そういうと…中指と一緒に薬指も一緒に中に入れ始める…。
全身を動かしつつ指を二本出し入れする姿…見ているととても幻想的で…
「もういっちゃう…いっちゃうっ…」
大きくビクンッと身を震わせるもそのまま指を入れて快感に浸っている…。
思わず充血した股間をしごく手も速くなる…
「たくましい…オスの精子…ほしいです…。」
そういうと腰を落とし逆側を向いたまま正面から指を入れる…。
「来ちゃう…きちゃう…」
激しく腕を動かして…大きく痙攣する…。
「こんなの…絶対孕んじゃう…。」
痙攣しながら余韻に浸りゆっくりとビクン…ビクンッと時折しながら…
「こんなの…知らなかった…」
そう余韻に浸りつつ…彼女はベッドに置いていたスマホを手に取る…。



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