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中二病の後遺症
【その他 官能小説】

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一通のハガキ-1


ふと気づくと三十路を走り始めたが、それはとても穏やかな日々。
何事もなく一人の女性を愛し、また…愛されている。
授かった二人の子はまだまだ手間がかかるが妻同様に心から愛情を注ぎ…
平穏な日々もそんな二つのスパイスとともに穏やかに流れている。

仕事が終わり…家に帰る。
チャイムを鳴らし…妻のマナミがカギを開け迎えに出てくる。
玄関に入るとそのまま抱きしめる。
マナミはギュッと抱きしめると体からチカラが抜けるといい、ひざがカクッとなる。
それがまたいとおしく思わず抱きしめる癖がついてしまった。
肩と腰を抱きしめて膝の力が抜けたマナミを受け止められるように抱きしめる。いつしかそう抱くのが普通になるくらい…。
いつものマナミのぬくもりと香り…家に帰ったというただただ普通のことだが仕事の疲れを忘れさせる大事なイベントでもある。
少しして目を閉じてるマナミにキスをし、「ただいま。」と告げる。
「おかえり。」
そう心からの笑顔で迎えられると今日は先にご飯だった。
「そういえば、シンイチさん宛に同窓会のハガキが来ていたよ。」
エプロンのポケットからはがきを出すと渡してくる。
どこからここの住所を割り出したのかな?っとちょっと不思議そうに思うも、かつての友人たちとも付き合いが切れているわけでは無く年賀状をよこす友人もまだ数名はいた。
高校まで過ごした田舎の隣県。その中で一番都市部ではあるがそれほどに都市の規模が大きいわけでは無いそこそこの田舎。今はそんな場所に住んでいた。
はがきを見ているとマナミがちょっとだけ複雑そうな笑顔で言う…。
「出席…するの…?」
箸を少し止めて、ん〜…。っと考えるとマナミが言った。
「でも…ほとんどこういう機会って無いと思うから…顔出してきたらどう?」
「シンイチさんもたまには懐かしい町並みとか見てきて気分転換するのもいいと思うの。」
複雑そうな笑顔からいつもの笑顔でマナミが言う。
なるほどな…っと思いながらも気分変えるほど嫌なことは何一つないな…などと思いつつ。

ご飯が済み、食器を下げてマナミが洗い物を始める。
スーツから部屋用のトレーナーに着替え、スーツをかけ、ワイシャツを洗濯カゴに突っ込む。
二人の子は昼間遊び疲れたのかゆっくり眠っている。
そっと寝顔を見てそっと部屋から出る。

二歳年下のマナミと出会ったのは本当に偶然からであった。
かつて住んでいた隣県の県庁所在地。
地方都市の代表格といえるこの都市に大学卒業後に就職していた。
そこそこに忙しい仕事に追い回され…
飲んで誰かと知り合ってはそこそこに別れる。
そんな繰り返しだったものの数年前。。。
秋の少し肌寒い中、激しい雨の降る夜だった。
傘もささずに街中で挙動不審にウロウロとしているマナミ。
なんか目について、かわいくてつい声をかけたのが始まり。
傘を差し出し事情を聞くと…
どうやら出張で来て財布を落としてしまって困っているところだったとのことだ。
放っておけるはずもなく交番へ行き届を出し、
そこそこの期間の出張でホテルに着替えはあるということなのでホテルに送った。
着替えてロビーに降りてきたマナミとそのままご飯を一緒に食べる。
一目ぼれに近かった。後で聞くとマナミも同じ感覚で一目ぼれだったと笑って言う。
特に盛り上がる会話もなかったけれど、ついついマナミに見とれていると視線がぶつかって少し見つめあい…ちょっとすると怪しく視線が踊る。
「そ、そういえば…」「あ、あの…」
言葉を発するとなぜかタイミングがシンクロして「な、なぁに?」っと。
ぎこちなくご飯を食べ終わるとなぜかワインが運ばれてきた。
「え?注文してないですよ?」
「あちらのお客様から。」
会社の先輩夫婦が偶然にもレストランに食事に来ていて一連のマナミとのやり取りをこっそりと見ていてそれをごちそうにしていたらしい。
先輩は帰りしなに耳打ちした。
「今どきの大学生でもそんなどぎまぎしないぜ。頑張れよ。」
そういいマナミに向けても微笑んで帰って行った。
レジで食事代も支払って行ってたことはあとで驚いたところだが。
思わずアルコールが入ることになるが少しのアルコールが会話の潤滑剤となってマナミとの会話に花が咲いた。



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