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社の中 やしろのうち
【姉弟相姦 官能小説】

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稈摘節-1

カンテキ」という言葉を学校で時々聞く事があった。
以前までそれは遠い言葉だったけど、近頃ではしばしば耳にする。

「カンテキは済んだ」と妙に神妙な面持ちをする子もいれば、「あぁもうじきカンテキかぁ」と絶望的な表情で大袈裟に嘆いてみせる者もいる。
それはどの場合でもひっそりと囁き合うような会話の中にあって、女子の中でさえ、そんな話を囁き合っている事も目にする。
「カンテキは終わったのか?」親しいと友達にふと、そんな話を振られた時に僕は固まった。

 カンテキって何だ?

カンテキとは稈摘という難しい字で書いて、本当はタケノコを摘むとか採るとかいう意味らしい。
その言葉を耳にするという事は少し大人に近づいた事を意味する。

「稈摘節」という風習があって、母親が男の子のチンチンの皮を剥くという風習がこの世界では通常なんだそうだ。
つまり、男の子は最初に自分の母親とセックスをする。
その日から、母親は母親であって母親ではない。息子は息子であって息子でなくなるらしいのだ。
これは女の子にも言える事で最初は父親とセックスをする。
姉ちゃんが父さんとしている事など僕は全く知らなかった。
僕の記憶の中にある世界では「乳離れ」という言葉があったように思う。
これも意味はよく分からないけど、母さんに甘えなくなる事という意味では同じようなものかも知れない。
本来はいついつの時期に行われるというキマリみたいのがあるらしいけど、そこは曖昧だった。
もうずっと前にしたという子もいれば、しない人もいるらしい。

それを聞いていたから、母さんが食器を洗った手を拭いながら「今日は寝室で一緒に寝よう」と言われた時にすぐに察しがついた。
父さんも姉ちゃんもそこにいたけど、聞き流すかのように素知らぬ表情で一瞬目を伏せた。
その夜は母さんと一緒に狭いお風呂にも入り、僕は母さんのおっぱいを吸ってみた。
姉ちゃんよりも大きくて、姉ちゃんよりも垂れている。
乳首も大きく膨らんでいて表面がゴツゴツとささくれているようにも見えた。
きっと、僕と姉ちゃんが吸い過ぎてこんなになってしまったのだろう。
ただ、驚いた事に陰毛の生え方が姉ちゃんとそっくりで両端から寄ってきて真ん中でゴワっと膨らんでいる。
姉ちゃんよりもおなかが弛んでいる分、迫力を感じた。

母さんは僕の体を隅々まで丁寧に洗ってくれた。
そうなんだ。今日から母さんは母さんでなくなるのだ。少し寂しくなる。
僕も母さんの背中とおっぱいを洗ってあげた。さすがにオマンコにはそら恐ろしくて手をやれなかった。
姉ちゃんは何かというと一緒にお風呂入って姉ちゃんのおっぱいをいつも吸ったというけど、僕には姉ちゃんとお風呂に入った記憶は一度もない。
当然、姉ちゃんのマンコを洗った事はない。

そこでふと、おかしな感覚に見舞われたのだ。
母さんってこんな人だったっけ?
母さんは裸になってもいつもの母さんだった。だけど僕はふとそれが違う女の人のような気がしたのだった。
何度もいうけど、ある時の交通事故によって僕は今とは違う記憶を持っている。
そこには妹がいて両親がいて、いつもセックスする姉ちゃんはいない。
だけど、その記憶の中の母さんはこんな人じゃなかったような気がする。
じゃあ、どんな人だったのか・・・それは思い浮かばない。

よく分からないけど「デジャヴ」というのか、本当は知らない物や風景を良く知ってる。見た事あると錯覚する。
人間の脳は複雑にできていて、見覚えのある条件が揃うと全く違う物をそれだと錯覚するのだと学校で習った。
だから見た事ない物を知ってる物と思い込む。
それとは逆によく知ってる物をよく見ていると頭の中でその条件がバラバラになって人や物をこんなだっけ?と勘違いする事もある。
僕はそれの最もヒドいパターンでありもしない妹を作り出し、自分の姉ちゃんだと知っていても内心にはセックスさせてくれる女の子として姉ちゃんを見ている。
それで今度、稈摘節だかなんだかで母さんとセックスするから母さんが他の女の人に思えてしまうというのだろうか。
では妹と・・・この世界にはいない妹とお風呂入ったり遊んだりした記憶は?
あるような気でいたけれど、それが今思えば漠然ともしない。

裸のままで寝室に入った。これも今更だけど、いつしか母さんより僕の方が少しばかり背丈が伸びている。
ベッドの上で絡み合うと長くて丁寧にチュウする。
もちろん姉ちゃんともチュウするけど、こんなに長くはしない。
同盟の証みたいに時折合間に短くチュっと口を吸い合う。
母さんや父さん。誰にも内緒でセックスして愉しんでいる事への同盟みたいなものだろう。
頭の上でドスドスという音が響いて、微かだけど姉ちゃんの喘ぐ声が漏れた。
真上には姉ちゃんの部屋で夜な夜なこっそりしていた事がバレていたのだ。同盟もヘッタクレもない。
相手は当然、父さんだろう。僕の時よりも嬉しそうな声を漏らすのがちょっとくやしい。



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