投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

女教師ケイの放課後
【教師 官能小説】

女教師ケイの放課後の最初へ 女教師ケイの放課後 8 女教師ケイの放課後 10 女教師ケイの放課後の最後へ

女教師ケイの放課後-9

「お、俺が先だ」


「あ?」




一瞬、ふたりの間を険悪な雰囲気が漂った。獲物の分け前を巡って、普段はおとなしい五月が反抗したのだ。
さほどの時間ではないが、ふたりは睨みあっていた。お互いの思惑と打算が交錯する。


折れたのは板倉だった。彼は冷静に状況を分析した。

ここで仲間割れするのは、いかにもまずい。隙をつかれて、せっかく捕獲した女教師を取り逃がしてしまうおそれもあった。
おそらく、そんなことを考えていたんだと思う。



「後がつかえてんだ。さっさと済ませろよ」



声に若干の苛立ちをみせたものの、老獪な板倉は了解した。
希望が叶った五月は満面の笑みで、ケイに迫った。



「す、すぐにヒイヒイ……よ、よがらせてやっから……」



ケイは現実から目をそらすように顔をそむけたままだ。その表情は心なしか硬い。


「いいねえ、最後までその調子で頼むぜ。その方がこっちも潰しがいがある」


身動きができないケイに対しても板倉は容赦なかった。やつの本性は冷酷なサディストだ。
この凶悪な学友は相手が男でも女でも、痛めつけることに喜びを見出す危険なタイプだった。


その彼が、この極上のショーを瞬時も見逃すまいとしていた僕のほうに寄ってくる。
僕は嫌な予感におそわれた。
板倉はごみでもみるような目つきで顎をしゃくった。


ここから離れろ?見張りをしていろ、ということか。
僕は納得できなかった。たいして役には立っていないけど、こっちだってリスクを背負って参加しているのに。


口まで出かかった不満をなんとか押しとどめた。板倉が目を細めたからだ。
こいつのことだ。五月が終わるまで、僕をいたぶって暇をつぶすくらいのことは平気でやりそうだ。


僕は渋々見物を諦めるしかなかった。

反抗的な態度を咎められる前に背を向けることにした。

そのときだった。あたりをつんざくけたたましい叫び声が聞えてきたのは。


ケイにのしかかっていたはずの五月が転げまわっていた。左目のあたりを押さえている。
そばにいた板倉が唖然として、それを見ていた。


女教師ケイの放課後の最初へ 女教師ケイの放課後 8 女教師ケイの放課後 10 女教師ケイの放課後の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前