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ピンクモアール 〜魅惑のフェロモン
【OL/お姉さん 官能小説】

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処女-6

「ちょっとトイレ行ってくるね?」
「は、はい♪」
そう答えた美琴の表情には変化が見られた。今みではオドオドしながら神妙な面持ちのままであった美琴が、はにかむ笑みを見せたのであった。自信なさげな女が変わった瞬間は、浜野にとっては狩りを始めるサインに思えた。浜野はトイレに入りフェロモン成分を髪、首筋、手首、シャツにふきかけた。そして最後に掌にびっしょりと拭きかけ、その手でペニスを扱き、擦り付ける。
「くくく、咥えた瞬間、マン汁ジュワーだな!さて、エロくなったあの奥手女を目覚めさせてやるか!」
そう笑って席に戻る。

「おまたせ。」
「いえ…。」
フェロモンが美琴の鼻から侵入した瞬間、すぐに美琴の意識は浜野に集中した。まるで引き寄せられるかのように気持ちが浜野に寄って行く。顔を赤面させポーッとした表情で浜野を見つめていた。
「じゃあ自信をつける為にそこらを歩こうか。」
「はい…」
頭の中は浜野の事でいっぱいになっていた。美琴はポーッとしながらそう答え店を出る。
(あの人、見てる…)
席を立ってからサラリーマンがコーヒーを飲みながら自分を見ている事に気付く。その視線は完全に欲望を感じさせた。自分が男にあんな目付きで見られる日が来るとは思わなかった。美琴は嬉しくなり心を弾ませた。

「美琴ちゃん、ほら。」
浜野が腕を突き出すと、美琴はエヘッと笑いながらその腕に抱き着き体を寄せた。
(あーん、恋人同士みたい…♪)
男性経験のない美琴はずっと憧れていた。恋人同士がイチャイチャしながら腕を組み歩く姿をずっと、いーなぁ、と思いながら今まで来た。ついさっきまではそれを指をくわえて見ているだけの女であったが、ピンクモアールと出会っただけで世界がガラッと変わった。さっき浜野が言った、使った者にしか分からない気持ちと言うものを知ったような気がした。

「美琴ちゃん、楽しい?」
美琴はすぐに答える。
「はい、楽しいです♪」
「良かった。ほら、結構見てるよ、みんな。」
周りを見るとすれ違う男の殆どが美琴に視線を向けていた。
「ヤダっ♪」
そう言って戯ける美琴に、体を手で隠すような素振りは見られない。すっかり見られる事に喜びを感じているようであった。
「私、浜野さんに感謝してます♪地味で仕事が出来ない私をこんなに変えてくれたんです。浜野さんって凄いです♪」
はにかみながら上目遣いで見つめる美琴の顔は、完全に浜野に惚れている様相を見せていた。
(もう食えるな…♪)
浜野は宿泊するホテルに美琴を連れ込む事にした。
「美琴ちゃん、2人きりになりたいな。」
その言葉に美琴は胸をズキュンと撃ち抜かれたかのような嬉しい衝撃を受けた。経験がなくてもそれがどう言うことかぐらいは理解出来る。美琴は自分が処女である事も忘れ、とろけるようなキュートな笑みを浮かべながら、
「はい♪」
と答えたのであった。美琴は浜野の腕を抱き、体を寄せたまま歩きホテルへ入り、浜野の宿泊している部屋へと入ったのであった。


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