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二人のアトリエ
【学園物 官能小説】

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有栖川家のしきたり-5

「優香が気に入ってね あなたのこと 素晴らしいメイドだって」
優一の母親の部屋で杏は話を聞いた。
「勿体ないお言葉です」
「あの子気難しいところがあるからねえ あなたなら巧くやれるかも」
「そうだといいんですが」
「メイドとしての躾もしたいっていってたわ」
「躾ですか」
「優香 の躾は厳しいけど 頑張ってね 杏」
「了解いたしました」


優香は本社に戻り忙しい毎日のようだった。

日曜日
「失礼いたします」
軽く頭を下げながらドアを開けた。
「優香お嬢様、紅茶が入りました」
ワゴンを押し杏は落ち着いた動作でカップに紅茶を注ぎ、優香の前に差し出した。
「どうぞ、お召し上がりください」
「杏 ありがとう」
「このお菓子おいしいな 杏食べる?」
こういう所は姉弟で優しい。
「いえ 使用人は口にしては」
「固いわねえ いいのよそんな」
スプーンが落ちる。あわてて拾った。
「いけないこちらすぐ新しいのをお持ちいたします」
「いいのよそんな もう使わないから」
「はー疲れた 杏 話し相手になって」
 優香は伸びをする。
「杏もお嬢様だったんだってね どうこの仕事」
「慣れるのに大変でしたけどなんとか」
「そう」
「お嬢様 お仕事 そんな忙しいのですか」
「そうねえ グループ全体を母はわたしに継がせたいと思ってる
その重荷たるや半端ないわ」
「優一様はご主人駄目なのですか」
「あんな 苦労知らず駄目でしょ 画家にでもなれると思ってるし
駄目なら グループが面倒見てくれると思ってる。そんなあまちゃん使えないわ
杏 いくら脱いでも あの子は画家にはなれないわよ」
「そんなわたしを描く時安らぐと行ってくださいました。有栖川グループをつぐという
優一様もプレッシャーは感じてると思います」
「当たり前でしょ まあいいわ 話があるの 」
「はいお嬢様」
「杏さん 貴女は少しメイドとしての躾けが必要かもしれません 全くやってないでしょう」
「はあ」
杏は簡単な作法を教わっただけだった。
「まず さっきもわたしの話に口答えしてる」
「申し訳ございませんお嬢様」
「お仕置きね そこのテーブルに手を突きなさい」
全裸で杏は土下座で謝罪した。
「ご主人様申し訳ございませんでした」

「え?」
「私が……。奴隷?」
「表向きはメイドだけどね。今からの、奴隷とご主人様の関係」
「そんなっ!

「そりゃ災難だったな」
他の使用人が言った。
「優香様はお仕置きに厳しい人でね」
「ストレス解消よ あれ」
「それで皆辞めていったんだよ」
「わたしどうなっちゃうんでしょう」
杏は不安そうに言った。
「辞めない様にね」
「はい」


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