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二人のアトリエ
【学園物 官能小説】

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有栖川家のしきたり-4

海外に転勤していた優香様が戻られると聞いて
使用人が動揺していた。
メイドになってしばらく経つけど、杏は聞いたこと無かった。
メイドの先輩に聞く。
「優香様ってどんな方なんですか」
「結構厳しめの方でね 確か29歳」
「何人も使用人が泣かされたって」
「辞めたメイドは数知れず」



「優香様がお戻りになられたぞ」
「はあ 久しぶり日本は狭いわ暑いわ 優一久しぶりねえ」
「3年ぶりですね」
優香は久々の日本帰国のようだった。
「優香様、お疲れはございませんか?」
「大丈夫よ」
「こちらは私が預かりますので、優香様はどうぞご主人様と一緒にいらしてください」

杏は優香の荷物を持つ。
「あら新しいメイド?可愛らしいこね」
杏を見つけて優香は言った。
「僕の専属メイドなんだ いいだろ」
優一は杏の肩を持つ。得意げだ。
「あんたに専属メイドなんて勿体ないわよ 杏わたしの専属メイドになりなさい」
もう既に呼び捨てだ。
「姉さんの専属メイドになったら気苦労が耐えないだろ」
「ぐちゃぐちゃうるさいわね」


「杏 後でわたしの部屋に来て色々と手伝って」
「はい優香さま」
優香の部屋まで杏はノックする。
「お嬢様?入っても宜しいですか」
「入って」
「失礼致します」
部屋はぐちゃぐちゃだ かたずけなくては。
テキパキとこなして部屋をあっという間に整理した。
「タイしたものね お母様が褒めるだけあるわ」
優香はあっというまに片ついた部屋に感心した。
「それでね 杏 お母様と話したんだけどね 私の方もお願い」
「優香様のおつきのメイドにもということでしょうか」
「そう わたしの身の回りの世話をお願いね」」
「優一様のお許しがあれば問題ないのですが」
「あんなへなちょこ弟なんて適当でいいわよ」
「優一さんはご主人様であると私の恩人でもありますから」
「杏 なんか気品があると思った ちょっと話を聞きたいな」

「ふーん そんな経緯が」
「優一様は私の恩人なのです」
「というかあなた優一のヌードモデルもやってるわけ?」
「はい」
「いやらしいわね 手は出されなかった?」
「いえ」
「そう そのうち誘われるわよ」
優香はそう言った。


 


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