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二人のアトリエ
【学園物 官能小説】

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有栖川家のしきたり-2

「失礼いたします」
軽く頭を下げながらドアを開けた。

 
「ご主人様、紅茶が入りました」
ワゴンを押してきた。お菓子と豪奢なティーセットが載せられていた。
優一は絵筆をテーブルの脇へ置く。すると、
杏は落ち着いた動作でカップに紅茶を注ぎ、優一の前に差し出した。
「どうぞ、お召し上がりください」
 そう言って、優一様のためにお茶を注いだ。
 「ありがとう。杏」
 ねぎらいのお言葉をかけて下さりそれだけで杏はとても幸せな気分になった。
「そうだ」
「はい、ご主人様」
「杏 一緒にどう?」
「申し訳ありません、ご主人様のご命令であっても、それはご遠慮します」
杏はそうメイドとしての躾けをなされていた。
雇い主とは食事は許されていない。従者が主と同じ席に着くことは禁止。
「残念だな」
「このお菓子おいしいのに」
杏は食べたこの無いお菓子だったが平静を装った。
健林はカップとお菓子を杏に下げさせる。お菓子は少し遺す。
「美味しい紅茶だった。ありがとう」
「いえ、」
「杏さん お菓子少し遺しておいたから食べていいよ」
「わたしに勿体ない心つかいありがとうございます」
杏はお菓子に手を付けることは無かった。
「杏さんさすがだなあ」
優一は感心した。



「ご主人様、お呼びでしょうか」
夕食後メイドの控え室に待機していた杏は優一に呼び出された。
「うん ちょっとモデルしてくれる」
「脱げば宜しいですか」
「うん」

杏はそそくさとメイド服を脱ぎはじめた
「よろしくお願いいたします。ご主人様」
杏はワイシャツのボタンを外し、服を脱ぎ始めた。

 脱ぎながら答えた彼女は正座から中腰になり、パンティにも手をかけするりと下まで下ろし、
 何もつけてない状態になると再度正座して優一の前に座った。
「どんなポーズにいたしましょう」
「そうだなあ」
「やっぱ 杏ちゃん描いてるとなんか安心する」
「そうですか ご主人様それは嬉しいです 」
杏は本当に嬉しそうに言った。
「ほんと 杏ちゃんをメイドとして雇って良かった。すぐモデルとして描けるし
優秀だし」
「ありがとうございます わたしでよければ喜んですぐにモデルになりますから」
2時間程描くと優一は伸びをした。
「はあ 眠いな そろそろ寝ようかな」
「お休みになりますか」
「うん 杏ちゃん 服を着ていいよ」
「はい」
杏は素早く服を着ると優一のベットを治した
「お休みなさいませ」
「おやすみ 杏ちゃん」



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