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わるい娘、メンヘラビッチとの出会い
【学園物 官能小説】

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ママのしつけ2-1

「順ちゃん、順ちゃんはもうすぐ小学生でしょ? いつまでもぬいぐるみなんかで遊んでいては駄目よ、これはね、あなたの為なのよ、ママはあなたの為を思ってやってあげたんだから」
 そういって硬直するあたしを後ろから抱きしめ、頭をなでなでして、その体温であたしの血の気の引いた身体を温めるわ。それが順子は嫌だった、ママの身体と体温の感じがとっても嫌で、そんな自分がいやだった、ママの事が嫌いな自分が恥ずかしい、ヘンテコな気もちで、すっごく気もちがわるかったの、でもママの言うことは間違ってないし、そう思う事であたしは身を守るしかないよね。

 小学生に上がるとスイミングスクールの方はいつの間にか退会となっていて、ママが勧める英語教室へと進むことに、でもせっかくスイミングスクールで出来たお友達は別れちゃう、あたしはそれがいやで抵抗した、女の子だから、ちょっとその時はおませさんになっていたのだろう、
「ママ、スイミング教室は続けさせて」
 せめてそれ位はいっても、いいはず……よね。
「そう……でもね順子、小学生卒業するころにはTOEIC600点くらにはなっていないと、始めるの早いに越したことないでしょ」
 子供にはよくわからないことを話し出し、あたしに要求する、ママの癖だった。
「だけどさなえちゃんや、りさちゃんと逢えなくなるんだよ、せっかくお友達になれたのにさ」
「もう順ちゃんは泳げるようになったでしょ、次はお勉強よ、ママのいう事を聞いて、順子の将来ためを思っているんだから、ママを困らせないで」
 話を聞いていくうちに、あたしの今までためたお年玉を、教材費や塾月謝に当てるとか言い出してあたしは「ええー、そんなの嫌だよ、あたしのお年玉返して!」と叫んでいた、
そしたらママのスイッチが入っちゃったわ。
「解ったわ、返してあげる、その代わりこの家から出て行きなさい、順子が生まれた中央病院にいって私は取り違えられた子です、本当の親元に帰してくださいっていうのよ、そうすれば本当の家の娘になれるわ」
 一瞬にして怒りを沸騰させるママだ、目が血走り幼い子相手に大声で怒鳴ってくる、あたしは高校生になっても、大きな声で恫喝されると勝手に身体が震えてしまう、きっとこれからもこの反応は続くんだろうなって
 常套手段だとわかっていても、身体が振るえて、喉の奥が熱くなり、鼻がつーんと痛んで、涙があふれてきてしまう。
「……なかないで順ちゃん、お年玉は返してあげる、冗談よ」
「ううっ……ママ」
 もう二度と離されないようママの体にしがみつく。
「あらあら順子ったら……まだまだ子供ねえ、そうだ順子前から欲しがっていたプリキュアのゲーム、アレかってあげるわ」
 子供の気分はすぐ変わる、ママの気分もすぐ変わる。
「え、ホント」
「ママは嘘なんていわないでしょ」
 急に嬉しくなってしまう、今まで絶対にゲームは駄目って言われ続けてたから、お友達で持ってる子もいるのにって。
「じゃああたし英語塾頑張る!」
「わあ! 順子えらいわ、やっぱりママの子よ、そうよその意気よ、ママの気持ちわかってくれたのね、えらいわ順ちゃん、それからね、ママと一緒にスイミングスクールのお友達にお別れのお手紙を書きましょう、順ちゃんのお気持ちを書いて渡すのよ、大丈夫ママが手伝ってあげるわ、順子じゃまだ字はかけないものね」
 なんだかママもはしゃいで、紙とペンを用意し、あたしを横に座らせ、書き出すママだった。


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