②夏季休暇-1
②夏季休暇
今日から学校が夏休みに入り部活も午前中の涼しい時間３時間だけになった。
昼前に帰ってきてシャワーを浴び昼食をとった後はリビングのソファーでごろごろするだけだ。
でかい図体で男臭をまき散らし、お茶だ、コーラだとその都度若菜を呼ぶ。
テーブルに冷たいお茶を置いて立ち去る時、背中に視線を感じふと振り返ると光一の燃えるような視線が
若菜の尻に刺さっていた。そして照れ笑いを浮かべ視線をテレビに戻すのだった。
そんなことが何度もあった。ある時などあろうことか若菜の尻を撫ぜたのだ。
「ひゃ～何をするのよ。」「お尻に糸くずが付いていたんだ。そんなに大げさに叫ぶなよ。」
さすがに若菜もキレた。「私はあなたの母です。私を性の対象として見ることは許しませんよ。」
「るせっ！」逆切れして自室に籠る。
その日の夕方寝室のエアコンが壊れているのに気付き修理依頼の電話を入れた。
「今サービスマンはすべて出払っております。お急ぎなら近くの下請け業者を行かせますがいかがしましょう。」
「早急に直して頂かないと私寝れませんので、業者さんを紹介してください。」
「わかりました。１時間以内に松田電機商会というのが行きますのでよろしくお願いします。」
すぐにピンポンが鳴った。「松田電機です。エアコンの修理に参りました。」
ドアを開けて驚いた。サービスマンは元カレの田町新次郎だったからだ。
「若菜。ここの奥様に治まっているのか。いい玉の輿を、見つけたな。」
「新ちゃんこそ前の会社辞めたの？」「そうなんだ君と別れてすぐ結婚したんだ。この会社は妻の親戚なんだ。」
寝室へ導きこのエアコンが駄目なことを説明した。10分ほど点検した後「コンプレッサーのパワーが落ちているんだ。
高くつくがコンプレサーを交換した方がいいよ。会社に帰ればパーツはあるはずだ。今日中に直るよ。」
そして完璧に修理した後、リビングで冷たいコーヒーを飲みながら
「俺と暮らしている時の若菜はセックスの権化だったはずだ。7日間のレスは絶対に許して貰えなかった。
そんな若菜が中年の親父と結婚して円滑な結婚生活を送っているのが不思議でたまらないよ。本当は寂しいんだろ？」
いきなり抱きしめて唇を合わせた。「馬鹿にしないで」彼を突き飛ばした。
翌朝食事に降りてきた光一は素直に謝った。「若菜さんごめんね。俺、溜まってくると見境がつかなくなるんだ。
そんな時目の前に僕の好みの巨尻が目に入って無意識の内に手を出してしまったんだ。」
「あなたも思春期なんだから気持ちはわかるわ。それにあなたは認めていないけれど私は君の母親なの。二度としないでね。」
3日後ラグビー部のキャプテンが訪ねてきた。練習に出てこない光一を説得に来たのだ。
「あの子いつから練習に出てないの？」「今日で４日目です。」
「毎朝８時には練習に行くといって出掛けているんですけどね。どこに行っているのかしら。」
６時くらいに帰ってきてキャプテンにははっきりと退部の意思を伝えたようだ。
それからも一週間ほど8時に出て6時の帰宅が続いたが行先は不明だ。
あまりにも勝手な光一の行動に若菜は苦言を呈した。「毎日どこへ行っているのよ。部活を辞めるならそうと言って下さいよ。
私に話すのが嫌ならお父さんに話せばいいでしょ。」「るっせっ！もうけりが着いたから明後日からはどこにも行かないよ。」
翌日は朝出掛けて２時間くらいで帰って来た。鼻歌交じりで上機嫌だ。「素晴らしいDVDがゲット出来たんだ。」
手には真っ赤なDVDが握られている。
翌日から光一は部屋に引きこもってしまった。食事も部屋の入り口で受け取った。
夫が帰宅していた３日間も変わらずその状態だ。「わし今は息子に割く時間がないのだ。よろしく頼むよ。」
そして３日間ベッドを共にしたが若菜を抱くことはなかった。さすがの若菜も」夫をなじった。
「私寂しいの。あなたが帰ってくるのをじっと待っていたのよ。私も生身の女よ。」泣きながら訴えた。
「すまん俺もう駄目なんだ。医者にも行ったが改善しないんだ。そう思ってこれが君への土産だ。」
三日目の夜その土産のバイブで妻を攻めまくった。若菜は何度もアクメを味わったが悲しい絶頂であった。