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渡れない岸辺
【兄妹相姦 官能小説】

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4-1

「今でも子供たちの遊び場なんだな」
 これまでは里帰りしてきてもあまり家から出ずのんびりと過したり、友達に会いに出かけたりすることが多かった雄介だが、今年はなにしろ幼い頃から一緒だった『彼女』と一緒だ、子供の頃良く遊んだ場所をぶらぶらと歩いてみる。
 とりわけこの小川は楽しい遊び場だった、特に夏休みとなれば示し合わさなくともここに来れば誰か遊び仲間がいたものだ。
 小川といっても巾はかなりある、治水の悪かった昔は結構な川だったのかも知れないが、今はせいぜい膝くらいまでの深さ、釣りには適さないが川を登ってくる魚もいたりして見つければ大騒ぎで捕まえた、魚は見つからなくても水があると言うのはそれだけで子供には人気、とりわけ夏ならばびしょびしょになって遊んだものだ。
 今日来てみてもやはり子供たちが大勢遊んでいる。
「あたしも久しぶりだなぁ、中学の時まではよく来てたのに」
「中学? なんか麻衣がここで遊んでるのが目に浮かぶよ、うん、しっくり来る」
「え〜、部活の帰りとかにだよ、ここで足を浸すと気持ちよくて涼しくて」
「ああ、そうだな、俺もやったわ」
「ほら〜」
「すまんすまん、でも、子供たち楽しそうだな」
「仲間に入れてもらう?」
「そうだな」
 

「ああ、楽しかったな」
 昼食を終え、ソファに身を投げ出した雄介が言う。
「うん、水掛をかけ合うだけなのにね」
「ああ、昔はあれ一日中やってたもんな」
 昼食の後片付けを終えて麻衣が雄介の隣に座る。
「あのね、お兄ちゃん」
「何?」
「さっき小川で遊んでた時ね」
「ああ、面白かったな」
「あたし、別なこと考えちゃってた」
「エッチなことだろ?」
「……うん……」
「見当がつくな、子供たちがいなけりゃあそこでエッチしたかった……違う?」
「当たり……昨日お風呂で後ろからしたでしょ?」
「なるほど、木につかまって後ろから?……」
「……そう……」
「ははは、朝もしたのにか?」
 
 布団は二つ敷いたものの結局使ったのは一つ、二回戦目を終えた二人は旅の疲れもあってそのまま眠ってしまったのだ、朝目覚めて同じ布団に初々しい、しかも全裸の女体があれば手を伸ばすなというほうが無理というものだ。
 麻衣が喜んで応じたのは言うまでもないが……。

「今日は一緒に寝るわけに行かないでしょう? お父さんたち帰って来るって……」
「そうだね、そういう訳には行かないな」
「だったら……」
「確かに今のうちかもな」
「いいの?」
「決まってるだろ? 普通、男が聞くことだよ」
「あたしって、やっぱりエッチなんだ……」
「そうだね、屋外で立ったまま後ろから、なんて結構過激なイメージだね……大歓迎だけどね……」
 ソファで唇を重ねながら雄介はいろいろと考えを廻らせた。
 川辺で立ち木につかまりながらの立ちバック、ワイルドでスリリングなそのイメージは悪くない、庭にも大きな木はあるが、庭を囲んでいるのは生垣だから通行人があれば見えないこともない、もし麻衣が声を漏らして『なんだろう?』と覗き込まれたら拙い、普通のカップル以上に露見を恐れなければならない関係なのだ。
 川辺でするスリルは望むべくもないが、立ちバック以上にワイルドな体位ならある……。
 なんとなく川の匂いが残る麻衣の体を十分に愛撫してやると、雄介はソファに横になり、麻衣に上になるように求めた。
「自分で挿れてごらん」
「うん……」
 麻衣はちょっと緊張した面持ちで跨って来た、雄介はわざと腕を頭の下に組んでいるので麻衣は自分でペニスに手を添えて導かなくてはならない。
「ああ……すごくエッチな気持ち……あああっ」
 思い切り良く腰を落として来た、雄介はすかさず手を伸ばして乳房を鷲掴みにして麻衣の体を前後にゆする、すると麻衣は自分から腰をグラインドさせ始める。
「ああ……その腰の動き、気持ち良いよ」
「あん……うん……あはぁ……」
 麻衣は既にかなり感じている様子、自分からペニスを迎えに行って、自分で腰を振る、つい二日前まで処女だったのだから自分からエッチな行為をして行っているということに興奮するのだろう、狙い通りだ。
「ああああ……」
 麻衣の体が反り返り始めると、雄介は腕をつかんで自分の上に引き倒す。
 自分から快感を求めに行った麻衣だが、想像以上の快感を与えてやるのは男の務めだ。
 舞の背中と腰を腕でがっちり抱えて下から激しくピストンすると麻衣は身をよじって逃れようとする、だが嫌がっているのではないことくらい先刻承知、感じすぎて怖くなっているのだ、だが、雄介はそこで止めるつもりもなかった。
 息遣いが激しくなっている麻衣を対面座位に取り直すと耳元にささやきかける。
「しっかりしがみついていろよ」
 麻衣からの返答はなかったが、首に回して来ている腕に力が篭る、それを確認すると雄介は麻衣を抱えてソファから立ち上がった。
「あ、あ、あああああっ!」
 麻衣の体が宙に浮く、駅弁スタイルだ。
 由紀もこの体位を好んだ、実際は男の腰の動きは制限されるものの、上下に揺らされると自分の体重がかかってこれ以上ないほど奥を突かれているような気分になり、体のどこも床やベッドについていない不安感があるものの、男に持ち上げられることで『意のままにされている』気持ちになるのだそうだ、そして男に全てを委ねてしがみついているのもなんだか嬉しいと。


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