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「そのチョコを食べ終わる頃には」
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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『第1章 その警察官、秋月 遼』-9

 海晴は遼の部屋のカーテンを閉め、ドア近くの電灯のスイッチを切った。つるべ落としの秋の日はとっくに暮れていて、部屋は真っ暗になった。ベッドの上で全裸にさせられた遼は両手で股間を押さえ、すでに息を荒くしていた。
「手をどかして」
 海晴は小声で言った。
「姉貴……」
「ほら、大丈夫よ、暗いから恥ずかしくないでしょ」
 海晴は手に持ったプラスチックの包みを破り、中身を取り出すと、弟の硬く張り詰めた持ち物に手を掛けた。
「あんたの大きいね。と言うか非常識に長くない?」
 姉海晴は心底驚いて、暗がりの中しばらくの間、すでに臨戦態勢が整い、先端から透明な液を漏らし始めていた遼のペニスを至近距離で眺めていた。
「ちょ、ちょっ、姉貴!」
「暗さに目が慣れてきた? あんたも見てて、これから必要になることなんだから。初めてなんでしょ?」
 海晴はそう言って、手に持った薄いゴムの避妊具を、弟のそのはち切れそうになっている武器に被せ始めた。
「な、なにそれ?」
「コンドームよ。知らないの?」
「そ、それが?」
「あたし、あんたの子供を産みたくなんかないわよ」
「お、俺だって、んっ!」
「こうやって、先をつまんで被せたら、扱くようにして巻きを根元に広げていって、」
「は、初めてなんだから、もっと優しくっ!」
 ビクビクと仰け反る遼に顔を向けた海晴は眉に皺を寄せた。「まだ出しちゃだめだからね」
「うう……姉貴」
「うわ、長さが足りないわ……あんたのサイズに合うゴムなんかこの世にあるのかな……」
 避妊具は遼のペニスの途中までしか被っていなかった。
「まあいいか。外れることはないでしょ」
 海晴はそう言って、自分の唾液をその鋭く天を指したものの先端に塗りつけた。
「入れるよ。いい?」
 遼は固く目を閉じたまま大きく頷いた。

 海晴は弟の身体に跨がり、その長い武器を秘部に導いた。
「あ、ああん……」
 甘い声を上げて海晴は熱いため息をついた。
「す、すごい……どんどん奥まで、ああああ!」
「姉貴っ!」
 遼はいきなり起き上がり、そのまま上になっていた姉を押し倒した。
 きゃっ、と小さな悲鳴を上げて。海晴はシーツにバタンと仰向けになった。
「ちょ、ちょっと待って、遼、」海晴は焦って言った。「そんなに乱暴に突かないで」
「姉貴が誘ったんだろ!」
 遼の目は血走っていた。
「いやっ! ちょっと、そこ、今まで感じたことのない場所、ちょっ、ど、どうにかなりそう」
 遼は海晴がまだ身につけていた薄いタンクトップを焦ったようにはぎ取り、露わになった豊かな両の胸を乱暴に掴んで、息を荒げて腰を動かし始めた。
「あっ、ああっ! すごい、そ、そんな奥まで!」
 海晴は目を剥いて今まで経験したことのない強烈な快感に身を震わせた。
 遼は豪快に腰を動かし、姉の身体に出入りしていた。
「姉貴っ!」
「だめっ! そ、そんなに突いたら壊れちゃう! 遼、だめっ! やめて!」
 遼は身体を倒し、海晴に覆い被さると、その唇に自分のそれをあてがい、乱暴に吸い始めた。
 んんっ、と言葉にならないうめき声を上げた海晴の口の中に温かくぬるぬるした弟の舌が侵入してきた。
 姉の口の中を舐め回し、厚ぼったい下唇を噛み、その口を塞いで遼は激しく腰を動かしていた。
 海晴の身体がひくひくと痙攣を始めた。
 遼は口を離し、両腕をシーツに突いて下になった海晴を睨みつけた。
「イ、イく! も、もうだめ、あたしっ! 吹っ飛ばされそう! あああああ! イっちゃう!」
 遼の喉元でぐううっ、と音がして、彼の腰の動きが止まった。
「で、出るっ!」
 海晴の身体の奥深くでびくびくと脈動しながら、遼の持ち物の先端から熱く白い液が被せられたゴムの中に何度も迸った。その度に海晴の敏感になった身体の内部が容赦なく刺激され、海晴は気が遠くなりそうだった。


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