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人妻強制自慰 彷徨う濡れ指
【熟女/人妻 官能小説】

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常務からの命令-1

「すみませんね、奥さん。わざわざお越しいただいて」
「いえいえそんな。もとはと言えばうちの原谷の不始末ですから。山村常務さんにもご迷惑をお掛けしてしまって」
 ここは正則の会社からほど近いレンタルオフィスの一室だ。由紀子は常務の山村に呼び出され、テーブルを挟んで向かい合っている。
「そう言っていただけると……話が早いんですけどね。そろそろ日時を決めていただかないと」
「日時?」
「太田副社長にオナニーを見せる件ですよ。先方からの催促が凄くて。原谷君をいくら急かしても、いいお返事を頂けなくて困ってるんです。そろそろ我慢の限界だ、とまで言われておりまして。それで今日は直接お話をしようと思って来ていただいたんです」
 由紀子の動悸が一気に早くなり、頭がジンジン痛み始めた。手には冷や汗を握っている。
「そ、そのお話は、お断りできないんでしょうか」
「奥さん……」
 山村は、やれやれ、といった調子でため息をついた。
「先日も申し上げました通り、他に道は無いんです。ご主人の未来を、いえ、会社を潰す気ですか? 私の人生だってどれだけの損害を被ることか」
「も、申し訳ございません」
「それをね、一回して見せてくれるだけで回避出来るんですよ? 他に選択肢は無いじゃないですか」
「でも……」
 バンっと山村が机を叩き、由紀子は縮みあがった。
「いい加減にしてくれ。自分の立場がわかってないって言うんなら、今ここで裸に剥いて縛り上げていろんな方法で無理やり悦ばせている所をビデオに撮りましょうか? そうなった場合のことを考えて、隣の部屋には部下たちを数人待たせてあるんですよ?」
 彼が視線を送った先には、出入口とは違うドアがある。
「な、何てことをおっしゃるの」
 由紀子は狼狽し、顔を強張らせて口を戦慄かせた。
 山村は今度は優しい声で話しかけた。
「なにもね、副社長の目の前でして見せろと言ってるんじゃないんですよ。いつもなさってる通りにしてもらって、それをただ録画するだけじゃないですか」
 それを聞いて由紀子がポツリと呟いた。
「なぜみんな、女は自分でしてると最初から決め付けるんでしょう」
「してないって言うんですか? 奥さん」
「え……」
「大事なことだから答えてください。オナニーしてないんですか?」
 由紀子の目があからさまに泳いだ。
「ねえ、してないんですか?」
 追い詰められた由紀子は、やむなく答えた。囁く様な小さな声で。
「……してます」
「ですよね? 元お嬢様で、一流企業で将来を嘱望された重役の妻だといっても、しますよね?」
「はい……。あ、でも」
 由紀子は顔を上げて訴えた。
「するようになったのは、このお話が来たからなんです。友達に相談したら、経験を積んでおいた方が良い、って言われたもので」
 ふう、っと息を吐いて山村は椅子に深く座り直した。
「なんだ、ちゃんと練習してるんじゃないか。ヤる気満々ですね、奥さん」
「そんな、違います」
「まあいいや。とにかく日時を決めましょう。いいですね?」
 由紀子は進退窮まった顔で答えた。
「……はい」
 その顔からは血の気が引き、唇が震えている。
「では明後日、木曜日の十一時から」
「そ、そんなにすぐにですか」
「遅すぎるぐらいですよ。あれからもう二ヵ月以上経っているんですよ? 本当ならこの後すぐにでもお願いしたい所なんだけど、いろいろと準備もあるでしょうから、二日あげるんです。いいですね?」
「あ、でも、私、ビデオカメラとか使い方が分からないんですけれども」
「それは原谷くんが万事やることになってますからご心配なく。彼はまさにその分野のエキスパートですからね。彼ほどの技量を持った技術者にやらせるのはもったいないけど、自分の妻のオナニーを録画して他人に見せるんだから、そのぐらいはやってもらわないと」
 山村が席を立った。
「最終確認ですが、してもらえるんですよね、太田副社長に見せるために、ビデオを撮りながらオナニーを」
「はい……」
「では、ご自分の口からはっきり言ってください」
「え……」
「確認を取るのは仕事の基本ですよ。そうしないと、大変なことになりかねない。今回の様に。だから、はい、どうぞ」
 由紀子はしばし口をモグモグさせていたが、やがて覚悟を決めて言った。
「録画しながら、お、オナニーをします」
 山村が胸ポケットからスマホを取り出した。
『録画しながら、お、オナニーをします』
「ちゃんと録音しておきましたからね。後になって言った言わないは無しですよ」
「……はい」
「それではよろしくお願いいしますよ、奥さん」
 山村は出口のドアを手で指し示した。


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