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「悪魔の少年」
【ショタ 官能小説】

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@殺人事件-4

「まあ。健一君その顔どうしたのよ。手当してあげるから上がりなさい。また翔太がやったのね。」
「いいえ。違うんです。母さんに叩かれたんです。僕が悪いんです。嘘をついたのがバレたからです。」
「それにしてはひどい傷ね。前歯もぐらついているわ。」
「母さんは継母だから僕なんて可愛くないんです。」ぽろっと涙を流した。
泣きながら名刺を見せ刑事が来たことを告げた。
「まさか変な事は言わなかったでしょうね。」
「変な事って、おばさんと本屋さんが合っていたって事?言わなかったよ。」
「そうよね。君の勘違いなんだから言わなくて当然よ。」
黙ってあの夜の写メを見せた。街灯に照らされて二人の顔がはっきりと確認できる。
「おばさんが必死で隠すから黙っておいてあげたんだよ。」
「そっ、それで私にどうしろというの。翔太の事なら転校させてもいいわ。」
「ふーん、この写メはそれほど値打ちのあるものなんだ。」
「この写メ消してくれたら君の好きなものを買ってあげるわ。ゲーム機でもいいわよ。」
まだ子供相手に誤魔化そうとしている。目の前にいるのはチビで貧弱なガキだから。
「そんなものいらないよ。それよりおばさん僕の死んだママとそっくりなんだ。
生きている頃は毎日僕の身体を洗ってくれたんだ。一度でいいから洗いっこしようよ。」
モデルの菜々緒に似ている麻紀子は若い頃からよくモテた。
そんな男たちのほとんどがラブホの浴室に麻紀子と二人で入る事を望んだ。
その素晴らしい肉体を明るい照明のもとで堪能したかったからだろう。
麻紀子自身も自分のナイスバディに自信がありその裸身を平気で晒した。
浴室で関係を迫る男も沢山いたがベッドまで我慢させた。膝が痛い、それだけの理由だ。
要は男女の関係に余裕を持ち、がっつく男をたしなめながら楽しむ術を心得ているのだ。
そんな男たちとの入浴とは違うとても安全な混浴に思えた。
事件後すぐに刑事が夫を訪ねてきた。夫の経営する会社が本屋に200万円の融資をしていたからだ。
「ええ。200万円貸しました。今は180万円くらいの残金だと思います。
再三追加融資を頼まれたのですが彼の収入ではこれが限度なんです。
何度説明しても分かってもらえず、困った記憶があります。」
「権藤企画で断った融資をした人がいます。100万円です。心当たりはありませんか。」
「多分、闇金のどこかでしょう。」
「そんな金貸しで頭文字にMのつく人を知りませんか?」
「さあ、地下に潜っている金融屋は沢山いますからね。Mだけじゃ分からないですね。」
隣の部屋で聞いていた麻紀子は震えていた。
本屋の久永が自宅を訪れるようになったのはどうしても夫から100万円の融資を受ける為だった。
3度目に来た時少し待たしてくれないかと頼まれ彼を迎え入れた。
「月一割の高利であってもどうしても100万の金を今月中に都合しなければならないんです。」
彼の必死の思いと月一割という魅力的な言葉に麻紀子の心は動いた。
「夫には、絶対に内緒よ。」手持ちの金を貸した。
毎月深夜に金利の10万円を持ってくるようになった。
そして1年程たった頃、手ぶらで現れ夫に話すと言って強請りだしたのだ。
ふらっと深夜に現れては金をせびり身体を要求した。
ひょんな事から素晴らしい女体と金づるを同時に入手した久永にとってもうスーパーの誘致などどうでもよかった。
麻紀子の甘い芳醇な肉体に溺れた。強請った時はまさか抱けるとは思っていなかった。
だがなぜか麻紀子はすんなりと堕ちた。帰宅しない夫に寂しい夜を過ごしていたからだと解釈した。
しかしつい最近肉体関係を拒むようになった。「夫に話すなら話しなさい。君とはもうこれまでよ。
貸した金も返さなくていいわ。だからもう二度と私に近づかないで。」
それでも未練がましく深夜に麻紀子の家を訪ねた。健一が見たのもそんな一コマだった。
夫も以前は高利貸しをしていた。しかし賢明な夫は10年前から真っ当な貸金業に転身したのだ。
利息は大幅に減り貸付金に制限まで付けられて多くの高利貸しは地下に潜った。
だが権藤は表の道を選んだのだ。でもその結果焦げ付きや回収不能債権が大幅に減った。
堂々と店舗を構え客数も順調に伸ばしている。
そんな権藤企画の奥さんが裏で法外な金利で金を貸しているのがバレたら夫は貸金業を続けられない。
この子の持っている写メは麻紀子にとって最も危険な喉元の匕首だ。
どうしても取り上げなければならない。細心の注意を払ってきたので他の人にはバレていないだろう。
麻紀子の腹は決まった。まだ13歳の子供だ。何とか言いくるめて消させる事が出来るだろう。
最悪の場合は入浴すればいい。童貞の男の子をこの豊満な肉体で圧倒すればいいのだ。


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