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恋のばんそうこう
【女性向け 官能小説】

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夏休みはじりじり暑くて、
長い長い大学の休みは、卒論の準備で明け暮れた。

大手とは言えないけど、自分的には満足な会社への内定ももらって
本当に後は卒論を完成させるだけの大学生活だ。

あと半年足らずで私の学生生活も終わりかと思うと
なんだかさみしい。

思い返せば、成田先輩がずっと好きな大学生活で
話したこともないのに、好きを連発していた。

「成田先輩かぁ」

夏前のBBQで初めてほんの少し話せて
相変わらずカッコ良かったけど。

好きって気持ちはどこかへ飛んで行ってしまったようだ。

カッコいい、憧れだったのかなぁ〜・・・

いつも思い出していた成田先輩の顔は
もう思い出そうとしても、ぼんやりしていて思い出せない。

里香さんと幸せそうで良かった。

なんて思ってしまう私は本当に成田先輩の事が吹っ切れたんだと思う。

その代わり、思い出すのは白木の事ばっかりで。
最後の日に言われた白木の言葉は頭から離れなかった。
だから、どーしろって言うのよ・・・

「乃恵を好きな白木をこのまま好きでもしょうがないでしょ!」

そう言った自分のひとりごとにビックリした。



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