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聖職
【学園物 官能小説】

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聖職-2

「んっ…。ふふふっ。先生も、気持ち良くなりたいんじゃないの?こんなに堅くしちゃって、真面目な教師が呆れちゃうわ。」
里奈は上履きの先で小川の張りつめた股間をつついた。これ以上無く血液の集まったペニスは、服の上からの刺激だけでも敏感に反応し、小川の体をのけぞらせた。
「あははっ。先生可愛い!触りたい?」
無邪気に楽しむ里奈の質問に答えず、小川はズボンをずらし勃起したペニスを引きずり出ししごこうとした。途端に、冷たい上履きが小川の手を蹴った。
「何勝手なことしてるの?あたしに聞くのよ。里奈様、オナニーしていいですかって。」
里奈の顔からは笑みが消え、その瞳は残酷に、鋭い光を帯びて小川を直視していた。小川は一回りも年の離れた少女の命令に苛立ちながらも、けしてそれに逆らう事は出来ず、改めて二人に生まれた主従関係を思い知らされるのであった。
「…里奈様。オナニーしてもよろしいでしょうか?」
「ふふ。いいわよ。だけど、あたしがイくまでイっちゃ駄目よ。」
満足そうに里奈が笑った。小川は再び里奈の濡れた秘所に顔を埋め、右手で自らを愛撫し始めた。
「んん…そう、上手。ああっ気持ちいい…」
里奈のあえぎに小川の右手も速度を増してゆく。舌を濡れた穴の奥深くに突き立て、空いている片方の手で里奈の敏感な突起をこすり上げる。クチュクチュと、卑猥な音が狭い室内に響き、学校には余りに似つかわしくない二人の獣は、互いの快楽をむさぼり息を荒げた。
「あっ駄目…。いっちゃう。いっちゃ…ああっ!」
里奈の絶叫と共に狭い膣口がさらに伸縮し、小川の舌を締めつけ、里奈は上り詰めた。
その刺激を受け小川のペニスも我慢できずに白い液体を放出し、床を汚した。


快楽の淵から我に戻り、改めて整然と並べられた進路の資料や、学校特有の無気質な室内が、小川の眼に余りに神聖な物として映った。
床にこぼれた自らの細胞の破片を見つめ、いつの間にか、小川の頬を涙が伝っていた。
『パシャ』
唐突に機械的なシャッター音がし、見ると、里奈がラインストーンで装飾されたおもちゃの様な携帯電話を小川に向けていた。小川はペニスをむき出したまま阿保の様に座り込む自分の静止画を思い浮かべ、背筋が凍るのを感じた。
「先生…。明日も学校でね。これからもずっと仲良くしようね?」
里奈は低い声で、身動きも出来ないでいる小川の耳元でそう囁き、そのまま進路指導室を出ていった。
薄暗い室内で一人、小川は溢れる涙も拭わず座り込んでいる。
何も考えられなかった。分かるのは一つ、もはや、自分は教師などではない。身も心も里奈に縛られた只の人形だということだ。
平凡な教師は今日、生まれて初めて、絶望という言葉の意味を知り、聞き慣れた放課後のチャイムを聞いていた。

-end-


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