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満里子
【フェチ/マニア 官能小説】

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満里子-28

 派手なと言うのでは追いつかないようなセクシーな服装を強いるのは言うまでもなく露出趣味である。厳密に言えば女を露出させる趣味ということになるだろう。しかし、幼児が裸で出歩いてもそれを露出趣味とは誰も言わない。つまり露出趣味の露出は肉体の露出ではなくて恥の露出なのである。露出的服装をした女と一緒に歩きたいというのは、そうすることによって自分自身の恥も露出しているのだから、女を露出させる趣味というのは必然的に自分も露出する趣味を持っているということになる。そんなことは分かっているのだが、どうも自分が肉体を露出するというのは抵抗が強い。人の見ているところでちゃんと性器が立ってくれるものかどうか全く自信が無い。しかし優輝はとうとう満里子に押し切られてそういう場所に行くことになった。優輝は人に見られる、見せるということばかり考えて不安に思っていたので、そういう場所では同時に人のセックスを見ることも出来るのだということに考え及んでいなかった。つまり覗き趣味は無かったのだが、実際に他人のセックスを見るとそれは実に興奮させられるものだった。
 土曜の夕方の其処には優輝と満里子の他に3組のカップルが来ていた。広い部屋の四方の壁際にマットレスが置かれていて中央にガラステーブルがあり、飲み物が置いてある。広いと言っても反対側のマットまで2メートルと離れていない。隣のマットは手を伸ばせば届きそうなほど近い。照明は薄暗いが物を見るのに支障がある程ではない。こんなところでセックスなんて出来るだろうか。いや、そもそも裸になることすら躊躇われる。優輝はいつもの通り満里子の下着を穿いていた。人に見られるのだから今日は駄目だと言うのに、そんな場所なら女性用の下着だろうと何だろうと恥ずかしがる必要は無いと満里子が言うのである。なるほどそうかも知れないが変なことをするのならせめて下着くらい普通の物にしたいと思った。しかしそうすると男性用のブリーフなんて一つも無いから、わざわざ買わないといけないのである。そして公衆便所で穿き替えることになる。そんなことを考えたら面倒になって、どうせ恥をさらすなら割り切るかと思った。そんな場所で下着だけ取り澄ましてみたところで意味は無いと言えばその通りなのである。
という訳で鮮やかに光って見える生地の黄色い下着を着用している。そんな感じの男性用の下着もあるかも知れないが、レースで縁取りされているから女性用であることは誰が見ても分かる。優輝が水割りを作って飲み始めた時には既に他の3組のカップルは抱き合ってキスしていた。満里子も負けずに服を脱いでいる。呆気にとられて見ていると下着姿になった満里子が優輝の服を脱がし始めた。他のカップルは既にうめき声を上げている者もいたが、下着姿になってしまったのは満里子だけだった。満里子は4人いる女性達の中では際だつ美人だったから、服を脱ぐ前から他の男性達の注目を集めていた。こんな所に来なくても満里子は世界中どんな高級な場所に行ったって目立つ美人なのである。ラスベガスのカジノに行ったって注目を集めるだろう。しかし他の3人の女性がブスだった訳ではない。それぞれ普通よりも可愛らしい部類の女性だった。
満里子が下着姿になったのを見て他のカップルも男が女の服を脱がせにかかった。丁度優輝達の正面にいるカップルの女性は白いワンピースを着ていたのだが、それを脱がされると下には何も着ていなかった。ノーパン・ノーブラという奴である。なるほど、こんな所に来るくらいだから、その程度のことは驚くには当たらないのだろう。優輝達の右手のマットにいるカップルの女性などは服の下に縄掛けしてあった。黒いワンピースを着ていたがその下に赤いロープで首から胸、腹から股間という具合に菱形にロープで縛られていた。SM雑誌などで良く見かける縛り方である。こんなことを本当にしている女性がいるのには驚いた。写真では見たことがあっても実物を見たのは初めてのことだった。乳首には大きな輪のピアスが付いている。股間にもあるかも知れないと思って見たが角度が悪い上にロープで隠れていて見えなかった。


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