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亜美
【SM 官能小説】

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亜美-19

 「あんまり匂わなかったから助かりましたね。それとも僕の鼻が鈍感だったのかな」
 「あれはね、薬を飲んでるのよ」
 「薬?」
 「そう。飲むと便の匂いが消えるっていう薬があるの」
 「ほう。そんな物があるんですか」
 「ええ。初めてのスカトロはどんな感じだった?」
 「いやあ、気持ち悪いだけでした」
 「スカトロはやっぱり駄目?」
 「うーん。と言うよりもあの女性が全く駄目でした」
 「女性が全く駄目とは?」
 「ちょっと太めというのは好きなんですけど、ああ見境無く太ってるのは駄目なんです。あんなのは何をしても全く感じない」
 「そうだったみたいね。注意して見てたけどチンポが立ってなかった」
 「え? 僕のですか?」
 「そう」
 「厭だなあ。そんな所見ないで下さいよ」
 「男が女の股間を自然に見てしまうのと同じ反応よ」
 「女性もそんな所を見るもんなんですか?」
 「そうよ」
 「でも写真が撮れなかったから記事にはならないんでしょう?」
 「だったら2時間半もあんな所にいないわよ」
 「記事にするんですか?」
 「するわよ」
 「写真無しで?」
 「写真は明日撮るからいいの」
 「え? またあのトドと会うんですか?」
 「トド?」
 「あっ、あの太った女性と」
 「失礼なこと言うのねえ」
 「済みません」
 「そんなこと言ったらトドが怒るわよ」
 「え? 赤尾さんの方が失礼じゃないですか」
 「でもトドとは良く言ったわねえ。私もあそこで、あーあ、豚が糞垂れて撮影拒否だなんて良く言うよと思ってた。あんなのこっちから撮影拒否よ」
 「でも明日撮るんでしょ?」
 「写真が1枚も無くちゃ話にならない。いくら私の筆が立つと言っても筆だけで読者のチンポを立たせる自信はないわ。でも別のモデル使って写真撮ってもらうから」
 「なるほど。そうですよね。あの体じゃ写真を撮っても無駄だ」
 「今日はこれからボトム通信の方の仕事があるの」
 「珍しいですね」
 「そう。ボトム通信は取り上げる対象が限られているでしょ? だから隔月刊なんだけど、それでもなかなか題材が無くて苦労すんのよ」
 「そうですよね、お尻っていうだけじゃあね」
 「まあ脚までは含めてるんだけど、それにしても題材が限られるのよね」
 「で、今日の仕事っていうのは何でしょう?」
 「ランジェリー・パブと話付けて来たの」
 「ほう」
 「そこに在籍する20人の女性を全部撮影するのよ。但しお尻だけ」
 「お尻だけですか?」
 「そう。でもそれが大変なんだから」
 「唯の撮影ではないんですか?」
 「撮影は簡単よ。モデルを20人も調達するのが大変なの。そこら歩いてる女性捕まえてお尻の写真撮らせて下さいという訳にはいかないでしょ?」
 「ああ、そうですね。確かに」
 「Tバックと普通のと全員に2種類の下着穿いて貰う予定だから少なくとも40枚は撮ることになるわよ」
 「はい」
 「いや、前後と真下から撮って貰うからその3倍になるな」
 「はい。メモリーを余分に持って行きますから」
 「メモリーって何?」
 「普通のカメラならフィルムですけど、デジタルだからフィルムの代わりにメモリーを使うんです」
 「ああそう」



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