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ジュディー
【その他 官能小説】

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ジュディー-22

 「それは何? 私のプッシーが大きいと言いたいの」
 「いや、つまり立派なプッシーをお持ちになっていらっしゃると言うか・・・」
 「つまり大きいって言いたいんじゃないの」
 「いやいや、ジュディーのプッシーは美しいよ。白い肌に仄かな赤みがさして・・・、そうだな、白銀の世界に迎える夜明けとでも言うか」
 「そんな文学的表現をしなくてもいいのよ。それで私のは大きいの?」
 「いや、美しい」
 「美しいかどうかなんて聞いて無い。大きいか小さいか聞いてる」
 「小さいです」
 「そうよ。初めからそう答えればいいのよ」
 「質問というのは屡々特定の答えを期待して発せられるもんなんだよなあ」
 「何? もっと分かりやすく言いなさい」
 「つまりジュディーはセックス・シンボルだから何もかも完璧だって言ってるんだ」
 「そういう風には聞こえなかった」
 「そう? それじゃ僕の言い方がまずかったんだろ」
 「それでパスポートの申請はしたの?」
 「今日行って来る」
 「IDは持ってきたの?」
 「持ってきたよ。戸籍謄本と運転免許証」
 「あら、運転が出来るの?」
 「ペーパードライバー」
 「何それ?」
 「免許は持ってるけど、技量未熟により実際の運転は出来ない」
 「情けない」
 「東京にいると運転なんかする機会が無いからいいんだ、それで。なまじ運転して事故を起こすと大変だろう?」
 「これが出生証明書ね。これは何て書いてあるの?」
 「うん。日本では戸籍謄本と言うんだけど、それは僕の名前が書いてあるんだ」
 「此処は?」
 「それは結婚したら妻になる女性の名前をそこに書くんだ。まだ独身だから空欄になってる」
 「と言うことは独身なのね」
 「と言わなくても今独身だって言っただろ」
 「ああ良かった。神様、有り難う」
 「何? それは何だい? 一体」
 「だから神様に感謝したの」
 「何で?」
 「だってキヨシが本当に独身だったんだもの」
 「それで何で神様に感謝するんだよ」
 「いいの、気にしないで」
 「気になるなあ。ひょっとして僕と結婚したいなんて変なこと考えたりしてないだろうね」
 「それって変なこと?」
 「考えてるの?」
 「私が聞いてるの。キヨシと結婚したいと私が思ったら、それは変なことなの?」
 「それはまあ・・・」
 「まあ、何?」
 「えーと、2つ目の撮影と3つ目の撮影は時間的間隔が余り無いから移動は迅速にやらないと間に合わない可能性があるんで、注意しないといけない」
 「話を逸らすんじゃないの」
 「話って?」
 「キヨシは私と結婚したくないの?」
 「結婚? ジュディーと?」
 「そうよ」
 「えーと、結婚なんか社長が了解しないだろう」
 「社長なんかどうでもいいの。キヨシの気持ちを聞いてるんだから」
 「しかし僕はサラリーマンだからね」
 「サラリーマンだから何?」
 「社長の意向に反することは出来ないさ」
 「結婚するにも社長の意見を聞かないといけないの?」
 「いや、いけないことは無いけど、反対されたら結婚なんて出来ないだろ」
 「何で?」
 「何でって、首を覚悟で結婚するならいいけど」
 「それなら覚悟すればいいだけの話じゃないの」
 「気軽に言うなあ。首ということは失業者になるっていうことなんだぞ」
 「そんなこと分かってるわ」
 「だろ? だから結婚なんて軽々しく考えたりは出来ないだろ」
 「何言ってるの。経理やってた時いくら貰ってたのよ。知ってるんだから」
 「え? 25万だけどそれがどうしたの?」
 「それ位私が簡単に稼げるっていう意味よ」
 「それが甘い。ジュディーは契約で縛られているんだから社長と喧嘩したからと言って余所の会社に代わったりは出来ないんだ」


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