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貧困娼年の放蕩
【ショタ 官能小説】

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貧困娼年の放蕩-3


お城の公園(翠はとりあえずそう呼ぶことにした)は少し高台にあり、黒いシルエットを持つ街並みをバックに紫とオレンジの交錯する夕焼けを受けながら、翠は逍遙する。
早くも木陰の暗闇でキスを交わすお兄さん達を見つける。
「受け」なのだろうか、華奢な茶髪の青年がシャツをはだけ肌を晒している。

あ、それ、いいかも。
翠の今日の装いは、お世辞にも小綺麗とはいいがたい。
気が遠くなるほどの昔に売られていたという、米軍放出品のモスグリーンのダブダブのシャツ。膝上までの女性用とおぼしき膝丈の黒いショートパンツは灰色になるまで汚れ、その取り合わせは奇妙な、みすぼらしいユニセックス。

翠はその妖艶な姿の真似を試みる。
ダブダブのシャツのボタンをお腹の所まで開け放し、肌を晒す。
翠の肌は鳶色だが、そこに浮かんでいる乳輪だけが妙に白くエキゾチック。
僕にお父さんがいるとしたら、それはきっと、純粋な日本人じゃないだろう。翠のしなやかな脚も三白眼の大きな瞳も、どこか異国の匂いを漂わせている。
風が吹き、翠のシャツをはためかせ、そのエキゾチックな肢体を覗かせる。

ああ、いい風だ。僕は何もないけれど、きっと自由だ。

声をかけてきたのは見たところ「お洒落なおじさん」だった。
くせっ毛の髪には白髪が交じり、口髭が良く似合っている。装いもざっくりした麻のジャケットにスラックスで洒落た中折れ帽子をかぶっている。
翠の経験ある人間はほとんどが肥満して眼鏡をかける、精力を持てあました青年だったから、どうしていいのかわからなくなる。
たいていは「しよっ!しよっ!」と鼻息荒く翠に襲いかかってきたものだが。

「少年、お茶しない?」

考えて見ると、この世界はどちらかというと礼儀を重んじる「紳士」の世界なんだ。
翠がやってきたのは欲求不満な「ノンケ」がほとんど。
逆に考えればノンケを山ほど誘惑して精液を搾り取っていたんだからそれはそれで。

「………お、茶、ですか?」

「うん。君まだ小学生だろう?コーヒーはまだ早いかと思ってね」

「あの、あのっ!ぼ、僕で良かったらっ」

「オッケー、話が早くて助かるよ」

奇妙な取り合わせの二人は「お城の公園」の坂を下って行く。
こんな時どうしたらいいのか。翠はわからない。
恋愛なんてしたことないからっ。
ボク、チンポを舐めたり入れられたり、リョージョクされる専門で。愛なんか語られたらボクは失神してしまう。


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