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蛍の想ひ人
【女性向け 官能小説】

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俺の言葉を新田はじっと聞いていた。

「ごめん。送ってくよ」

これ以上由布子さんをこの場に居させるのは忍びなくて出口の方へ促したのに
由布子さんは動かなくて

じっと見つめる新田に向かって

「私も・・・信之で遊んでなんかない。
きちんと信之と向き合って、これからの事を考え始めてる。
自分の中でも、信之のお兄さんとは整理がついたわ」

「ふ〜ん」

「あなたにそんな事を言われなくても
信之がどんなに私を大事にしてくれているかはちゃんと分かってる」

「そうかな」
「由布子さん、もう良いから」
「よくない!信之もなんで1か月も私に連絡をくれないの?
私は何回も連絡したんだよ!」

そう言いながら、俺に抱きついた。

「ほっといた訳じゃない、よ。
お互いに冷静になる時間が必要だと思ったんだ」

「こんな、こんな風に女の子と遊んでるじゃないの!」
「これは違うって」

「愛してるの。だから私だけを見て!私だけの信之で居て!」

俺はその言葉に、嬉しくてすぐには反応できなかった。

「だってさ」

最初に言葉を発したのは新田で
由布子さんから視線を移して新田を見れば笑っていた。

「悪いな吉村さん、この二人は両想いだってさ」




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