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インターネットがとまらない
【兄妹相姦 官能小説】

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インターネットがとまらない-1

「ふう、夏だから暑いのは当たり前だけど、この蝉の声は何とかならないのかな?」
 少女はタンクトップの胸元をぱたぱたと扇ぎ、額の汗を拭って呟いた。少女の名前は瀬戸栗実。父親から譲り受けたパソコンを使い、今はネットを散策中である。
 季節は夏。ぎらぎらと照りつける太陽はアスファルトを灼き、陽炎がゆらゆらと立ち上る。そして、けたたましいばかりの蝉時雨は暑さを殊更感じさせていた。空はどこまでも青く、雲は一つもない。風も全くなく、軒下に吊した風鈴はリンとも言わない。
 そんな猛暑の中、栗実は二階にある自分の部屋で、エアコンもつけずにパソコンに向かっていた。以前、パソコンと同時にエアコンをつけていて、そうとは知らぬ母親が階下で洗濯機を回した途端、ブレーカーがとんでしまったのだ。その時に母親から随分不平をこぼされ、パソコンを取り上げられそうになってしまった。その時以来、栗実はパソコンをつけているときにはエアコンは切ることにしていた。そこまでしてパソコンに興じることもないだろうが、携帯電話の代わりに与えられたこのパソコンは、栗実にとって今や無くてはならないものになっていた。携帯電話のように持ち歩くことは出来ないがメールのやりとりは出来るし、色々なホームページを見て回るのにも画面は見やすく、操作も直感的で覚えやすい。栗実の両親も料金が一律のネット接続料金の方が携帯の通話料より経済的だし、多少部屋にこもって熱中することはあっても、食事中にうつむいて携帯電話を操作されるよりは余程ましだと考えて、栗実がネットに熱中してもあまり文句は言わなかった。ただ、栗実がどんなサイトを閲覧しているかを知ったら、文句を言うどころではすまないだろうが。
「……の気持ちとは裏腹に性器からはエッチな液がだらだらと流れ続け、バイブは意外とスムーズに膣に潜り込んでいった。……へぇ、バイブってそんなに気持ち良いのかな?」
 栗実が熱中しているのはアダルトサイトであった。それも、主には文字系サイト。アダルト小説のサイトである。画像よりは文字の方が興奮できると言うわけではないのだが、絵で見るよりは長く楽しめるので、どちらかというと文字系サイトの方が面白かった。また、性に対する好奇心が旺盛なのだけれど、チャットや出会い系サイトはやはり不安が大きく、コミュニケーションが億劫であると言うのも理由の一つであった。そんなわけで、栗実はもっぱらアダルト小説に熱中し、性に関する情報はインターネットを通じて広く仕入れていた。勿論、耳年増なだけで性交渉などはまるで皆無であったが、悪戯好きの指は別で、時折もぞもぞと動き出すのであった。
「……は、いやいやをするように実を捩らせた。しかし、その度に口枷から涎がよだれが垂れ流れ、より淫靡な……より淫靡……な…」
 言いながら、少女の白く細い指はショートパンツのホックへと伸びていく。そしてもどかしげにそれを外すと、ジッパーを下ろし、下着の中へと侵入していった。指はそのまま産毛と変わらぬ恥毛を探り、柔らかい肉の丘を撫で回し始める。
「痴態を……ふ、んぅ……晒す……」
 溶けそうな粘膜の感触を求め彷徨う指先。しかし次の瞬間、まるで興の冷める電子音が響いた。
「pipipp……オ風呂ガ沸キマシタ、オ風呂ガ沸キマシタ」
 驚き、慌てふためく栗実。誰に見られたわけでもないが、人の声(機械音であるが)がした事に対して決まりの悪さを感じ、頬を染める。
「お風呂、沸かしてたんだっけ……」
 栗実は風呂をセットした事を思い出した。沸くまでの少しの間、ほんの少し更新をチェックしてみようと思ったのだが、そのまま小説にのめり込んでしまったのだ。栗実は取り敢えずズボンをはき直し、部屋を出た。
 一階の居間に行くと、栗実の兄・博久がソファの上でだらしなく眠りこけていた。テレビはつけたままで、足下にはリモコンが転がっている。呆れた調子で溜息をつくと、栗実はリモコンを拾い上げ、テレビを消した。辺りに静寂が訪れる。遠くに蝉時雨を耳にしながら、栗実は母親の姿を捜した。しかし、栗実の母親はどうやら出かけたらしく、家の中には他に人の気配はなかった。
「そっか、今日は友達と会うって言ってたんだっけ……」
 栗実は独りごちると、浴室へ向かった。


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