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真っ赤なリース
【スポーツ 官能小説】

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第3章 刑事魂-4

(あのサラリーマン風の男、昨日も居たわね…。)
朱音は昨日もその男を見た。しかしこれと言って怪しい行動は見られなかった。キャバクラや風俗店を覗いてはまた次の店のキャスト写真を眺め、スマホをいじり煙草を吸う。そして何回か通りを往復した後、ピンクサロン・ピンキーマウスに入って行った。

(そう言えばピンサロってなにをするトコなんだろう…)
張り込みしている時に、島田に聞きそびれてしまった事を思い出した。朱音は気になってしまいふとスマホで調べてみた。
(!?そ、そんな商売あるのっ!?)
朱音は1人、顔を真っ赤にした。口でするサービスをする店…そんな店が存在する事自体不思議だった。朱音はフェラチオが嫌いだ。何故なら男に奉仕している気分になるからだ。特に足元に座らされてするフェラチオは気分が悪い。上から見下ろされる感じも嫌だ。負けん気の強い朱音にとっては屈辱にさえ感じてしまう。だからフェラチオは大嫌いであった。そもそも風俗は男に女が媚びる職業だ。別に働いてる女性を軽蔑するつもりはない。しかし自分には死んでも無理な職業である事は間違いない。朱音はあまり風俗店の事に関して深く考えないようにしよう、そう思いスマホをしまった。

30分程でその男は店から出てきた。見た目は一流商社に働いていそうなぐらい立派であるのに、そんな男がほんの数分前まで下半身を出しフェラチオをされていたのだと思うと幻滅する。若干ニヤケ顔でスラックスを上にずり上げる仕草もどこか情けなく思えた。
(男って性欲の塊ね。全く…)
学生の時は部活に集中する事により性欲を紛らわせる効果を担っていると言うが、朱音はまさに仕事がその役割を担っている。性欲が全くないと言う訳ではないが仕事に全力を尽くす事によりセックスしたいとも思わないしオナニーさえもしない。朱音の持論で言えば仕事をしている人間が性欲を我慢出来ないのは仕事に100%の力を出し切っていないと言う事になる。朱音は夜の街を酔っ払ってフラフラ歩いている類の人間を軽蔑している。酔っ払って費やす時間がもったいなく思えて仕方がないのであった。

朱音がそのサラリーマン風の男を怪しいと思ったのは先程まではなかった周りの様子を気にする行動に気付いたからだ。それは警察が張り込んでいないか確認しているのではと疑った方が一番それらしい動きをしていた。張り込みをしている時、初日こそ早めに来て様子を探っていたが、次の日からは大抵0時頃から張り込みをする事が多かった。この時間になり周りを気にする姿に、きっとサラリーマン風の男はそれを知っているからこその行動なのだと思った。


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