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《夏休みは始まった》
【鬼畜 官能小説】

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〈屠られる幼畜〉-12

「ぶッ…ひ…ズズズッ…あ…う…ッ」


何もかも見えている。
変態オヤジ達の真ん前で、里奈は肛門を曝したままで四つん這いになっている。

乳輪だけが刺激され、ずっと“お預け”を喰らっている乳首は拗ねて膨張しており、その悔しさを分かち合おうとしている優しい肛門は、朝靄の中で揺れる青い朝顔のように開き、長めの皺を目一杯に伸ばしている。
その下に鎮座している性器は股布に僅かな縦筋を浮かばせ、「こんなオヤジは眼中に無い」と言わんばかりに沈黙していた。


やはり里奈は美しかった。


麻衣のような妖艶な色気など皆無であっても、その清らかさや無垢な煌めきはそれを補って余りある。
里奈が「劣っている」と嘆いている未熟さこそ、オヤジ達が女性に求めるものなのだ。




『そういえば里奈ちゃんはお姉ちゃんに熱心に聞いておったのう。ひょっとして恋愛マスターにでもなるつもりかのう?』

『言いたくないけど里奈ちゃんには“無理”ですよ。だってフェロモンとかセクシーとか似合わないんだから』

「………ッ!?」


なんの権利があって里奈の《夢》を否定するのだろう。
この状況下に於いても里奈とオヤジ達は赤の他人に違いなく、少なくともその言葉は越権した侮辱でしかない。


『彼氏に尽くすのが好きなんでしょう?つまり自分を必要にされるのが嬉しいんですよねえ?』

『オジサンは里奈ちゃんを“必要”としてますぞ?我が身を粉にして尽くしてくれる《家畜》が欲しいんですから』

『さあ、今から里奈ちゃんは生まれ変わるんじゃ……オジサンの調教を受けて《新しい扉》を開くんじゃよお……』

(!!!!)


オヤジ達が求めるものは、まさに恐怖と戦慄が走る不条理な関係の構築だった……二足で立つ者と“四つ足でいる物”にある厳然たる階級……それはたった今まであった赤の他人という関係を無くし、退廃的で濃密な主従関係を強いるという人道を外れた《脅迫》であった……。



「ぷがあ"ぁ"ッ!?」



紐状の黒革を束ねたバラ鞭が、なんの宣告もなしに里奈の尻に叩き込まれた……大きな後ろみごろに包まれているのでダメージの程は分からなかったが、それでも今の裏返った悲鳴と太股の痙攣を見ると、相当な痛みなのは間違いなかった……。


『痛いじゃろう?じゃがオジサンも痛いんじゃ……あ〜心が痛い……早く自分を理解するんじゃ……自分は〈何なのか〉をのう?』

『黙ってアナルを触らせなさい……「嫌だ嫌だ」って我が儘言って、鞭で打たれてるなんて利口じゃないだろ?』

「ぶ…ひッ!うッ…ひふ…ッ」


あの火薬が爆発したような音と共に感じた激痛が鞭によるものだと知った里奈は、オヤジ達が言う《調教》という言葉の意味を強烈に思い知らされた。
だが、いくら「痛い」からといって従う気持ちが沸き上がるほど単純な精神構造をしている訳はないし、そこまで里奈は愚かではない。





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