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不貞の代償
【寝とり/寝取られ 官能小説】

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忘我5-2

 脚を左右に押し開かれると、スカートがまくれ上がり太ももがあらわになった。お尻の下に手が潜り込んでくる。同時に強く腰を抱かれ、体が浮き上がった。
「より深く、お前に、納めたい」
 今までの岩井から、想像もつかない言葉に動揺する。
 ペニスの先端が粘膜に触れる。奈津子は喘ぐ瞬間、義雄と目が合った。夫の目が哀しげに揺れる。狂おしいほどの期待で醜くゆがんだ顔から、視線がその部分に落ちた。
「ゆ、許してッ、あなたッ」
 太い亀頭がワギナを押し開いた。
「はうッ」
 奈津子は肺の中の空気を全て出し尽くした。岩井は奈津子の腰を揺らす。
「ううんッ」
 乾いたペニスが膣壁を掻き擦りながら挿入ってくる。
 勃起し、熱を帯びたペニスは、たちまち乾く。膣から抜き去ったのは、精液の量を見せつけるためではない。指で愛撫したのは、ヌルつきをぬぐう意味があったのだ。濡れすぎている膣では味わえない感触があると、岩井がいっていたのを思い出す。
 精液を掻い出したとはいえ、膣内はまだ濡れている。腕力だけで奈津子の身体を浮かせているが、奈津子の体重も利用する。所々引っかかる感触が良いのだろうか、お尻が腰に密着するまで、岩井の唸り声が聞こえた。
 わずかでも入っていない部分があると、キッチリとくわえ込ませていく。ペニスの根元に生えている剛毛を粘膜で感じたとたん、頭の中が白くなった。
「こんなにも、馴染んでしまったか」
 奈津子は岩井にもたれ、仰向き、あえぐ。
「あれも、同じだった」
 首を突き出して、奈津子のうなじに唇を押し当てた。聞かせるためではないが、奈津子の耳はとらえた。
 奈津子にはずっと心に引っかかっている事がある。そのことを考えると胸が張り裂けそうになる。
 ――娘はこの部屋にいたのでは……。
 岩井は恵には指一本触れてはいないといった。とても信じられず、我慢できずに聞いたことがあったが、激高した岩井に気を失うまで殴られた。力の弱い女性に対してでも、無慈悲な暴力をふるう。その無情さにおののき、恐怖がトラウマとなり、その後は確認することすらできない。
 岩井からすれば孫のような恵である。奈津子にしても、岩井から見れば娘の年齢だ。しかし、そんな奈津子にさえ、全ての粘膜に、非常なまでに精液を注ぎ込む岩井である。恵は少女だが、すでに女としての肉体をもっている。化け物じみた岩井の性欲が、獲物を目の前にして、制御できるのだろうか。
 ――あの女とは、まさか……。
 恐ろしい疑惑を抱えたまま、この先やり過ごすことなどできない。心の深淵にある暗黒の澱である。
 お腹を愛撫し、胸をわしづかみ、岩井はゆるりと腰をグラインドさせる。体内にギッシリと納められたペニスは、全てを灰燼に帰す。これの繰り返しだった。
 子宮の奥にある性感帯を、熱い肉塊で徹底的にすり潰すのだ。極みに達しても達しても、泣きじゃくっても、一晩中でも膣やアヌスを掻き乱す。たくましい体に耽溺し、夢中でしがみつく。
 奈津子の両足を広げ、左右の膝を折り曲げるようにして、結合を深めた。脚を開いた正座のような体位で、岩井の腰の上にのせられている。スカートの部分は腰までまくり上げられ、局部をさらけ出す、無残な体位である。服を着ているせいもあり、ますますエロチックであった。
 下から上に向かって、垂直の田楽刺しのため、奈津子は自ずと背筋を伸ばすような姿勢となる。岩井は服の上から両方の乳房をもみ込んでいる。
「いや、いやッ」
 首を振っていやがってみせるが、腰から怖いほどの快感がせり上がってくる。背後から胸を揉まれながらのセックスは久しぶりだった。初めの頃は、奈津子の体を調教する意味でも、胸をよく愛撫した。結合はなくとも、胸だけを執拗に揉みほぐすこともあった。服の上から、地肌から、乳首を転がすように、または、指でつぶしながら、湯船の中でも奈津子の身体を躾ていった。
 結合部をまさぐりながら、胸元から手を差し込んでいく。耳やうなじ、髪のにおいを嗅ぎながら岩井がつぶやいた。「やはり……同じにおい」
 奈津子の感情が破裂した。
「め、恵は、やめてッ」
 一瞬、動きが止まる。
 信じられないことに、奈津子の体内でペニスが膨れた。
「ううむ……これほどまでに」
 膣がキュッと締まったがわかる。岩井が唸るほどに。
「お前の、口が、欲しい」
 岩井の声に余裕は感じられない。


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