ハロウィン・イブがやって来た-4
あつ子はそんな強姦ショーの舞台を眺めながら、煙草に火をつけた。
まだ精通前のためか、何人の女性を相手にしてもおさまる事のないチンチン…… だがそれは、三人の「若さゆえ」だけではなかった。
あつ子は、三人と出かける時の事を思い出していた。
「あの時キスしながら、媚薬入りの煙草のけむりを口移ししてやったからね……
それにしても、どうやっておひらきにしようかしら。」
日付はすでに、ハロウィン当日になっていた。
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午前5時、児童施設にユウキの母親が迎えに来た。
あつ子は眠るユウキを抱いて母親のもとに連れていった。
眠りこけていながらもユウキは、母親に抱かれると豊かな乳房を感じとったのか、乳房の谷間に手を差しいれて寝顔に笑みを浮かべた。
「ありがとうございました…… またよろしくお願いします…… 」
「あ、これは少しですがハロウィンのお菓子です。」
あつ子がそう言って渡したのは、あのお遊戯会で女性たちからうけとったお菓子だった。山ほどうけとったお菓子だったが、子どもたちみんなに分けるとずいぶん少なくなってしまった。
「あ…… なんかこういう、季節のイベントっていいですね。」
ユウキの母親はそう言うと、あつ子の耳もとにささやいた。
「お遊戯会、すごかったですね。」
あつ子は身体が凍りついた。ユウキの母親は追うように言った。
「私も、あの席にいたんですよ。知り合いが行けなくなったんで代わりに行ったんです。
ああいう催しだってわかっていたけど、自分の息子が出てくるとは思わなかったわ。仮面をかぶっていても、おチンチン見たらわかるわよ。
この子がセックスするの見ながら、よその男の子とヤッちゃったわ。相手は知らない子だったけど、ここの子なんでしょう?」
あつ子は、
「申し訳ありません…… 」
と言うだけしかできなかった。しかし、ユウキの母親は首を振って、
「謝る事じゃないのよ。あれはショーだったんだから。
この子はあなたが教えてくれるダンスを、楽しんで練習してたわよ。ただ……」
と言うと、あつ子に抱きつくように身体を寄せた。
ユウキは、母親とあつ子の胸にグッと挟まれた。
「あのショーは、『看板に偽りあり』だったわね。」
ユウキの母親の言葉に、あつ子は視線が遠くなった。
「そ、そうでしたか…… 」
「そうよ。だってこの子、もう童貞なんかじゃなかったもの。」
【おしまい】